内容説明
飾り職人の兄弟子の峰吉と茂助が殺された。同時期に仙台堀であがった死体にも袈裟懸けに同じ太刀筋の傷。彼は伊吹助次郎という御庭番で、昨年病死したはずだった。三人のつながりはどこにあるのか。探索のため、危険を承知で敵陣に潜り込んだ佐原市松は、隠密同心の役目に疑問を抱きながらも、命がけで極秘任務に励む。そこで思いもかけない藩ぐるみの壮大な悪事が明らかになり…。緊迫した死闘が再び繰り広げられる!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京都生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
103
隠密同心「幻の孤影」1巻。 う~んなんだかスッキリしないですね、極秘任務だからもう少し同心の域を脱したスカッとする活躍を期待したいですね。2017/11/18
いつでも母さん
74
前シリーズがもやもやした感じで終わったので、どうしようかなぁと思いつつ手を出してのその1。やっぱりもやもやする巻だった・・いやスタートしたばかり。この先どうしようか・・レビューも悩む。なんかこうスカッとしたいわぁ。小杉作家。2017/07/22
えみ
15
隠密同心・市松が活躍するシリーズの新章が開幕。「幻の孤影」の第一巻。前作までと違い、長屋に住んでいるわけではないので江戸下町の人との温かい交流がなくなっていたのが残念。今作は隠密同心のお役目を全うする為働く働く。飾り職人をカモフラージュに本来の危険で孤独な仕事をこなし、それに付随する市助に変装して情報収集も忘れない。相変わらず機転が利き、腕もたつ市松だけど、隠密同心としてのお役目に疑問を持ち始める。どんなに優秀だって、敵だけでなく孤独と戦うのは辛いだろうと思う。市松が今後どんな決断を下すのか見守りたい。2019/06/07
豆狸
1
このシリーズはこの巻が初めではありませんでした。琴線に触れなかったので、これでおしまい。2017/10/23
犀門
1
#152★★★★☆むむ、これは『隠密同心』の新シリーズの第1巻ではないか。しかし、これはこれでまた面白い。2017/09/07