出版社内容情報
彼女が消えた。一冊の本とともに。ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞受賞作品===
「本」をめぐる青春小説×ミステリー!
===
小学校の教師をしている25歳の研介。ある日、恋人の品子に一冊の本が届くと、彼女は失踪した。本の贈り主は品子が以前話していた「忘れられない初恋相手」なのか? 場面は変わり、中学2年生のしなこは敬愛する小説家、日向の家に通っていた。日向には、海人という不登校の孫がいる。彼は本をばらばらにする謎の行動をしており、その取っつきにくい性格に初めは馴染めなかったが、徐々に交流を深めていく。
舞台は夏、物語は、大人のパートと中学生のパートが交互に進んでいく。彼女はなぜ失踪したのか? ふたつの物語は終盤で見事に絡み合い、“目をつむって走り抜けると10年後の自分が見える”という伝説のある「未来坂」でのエピソードにつながっていく……。
〈選考時のコメントより〉
●僕はこの物語を読んで感じた気持ちを形容する言葉を知りません。ただただ、ジタバタするほど面白かった。そして泣いていました。この物語が大好きだと世界中に叫びたくなりました(35・男・書店員)
●どこにでもいる、特別に何か持っているわけでもない登場人物、なのに一人一人が生き生きとしていて、しっかりと心に残る(32・女・書店員)
●『本』というものは、人を結びつけたり人の心を救ったりするすごいものだということが、まっすぐ書かれていて嬉しくなりました(36・女・書店員)
●ありきたりな恋愛ものかと思いながら読んでいたら見事にだまされた。辻村深月や朝井リョウを最初に読んだ時を思い出した(28・男・書店員)
●それぞれの世代がそれぞれの視点で風景を見つめ、生きている。眼差しが優しく、未来が明るく感じられた(36・女・公務員)
●読み終えた後に、不器用な自分を少しだけ好きになれた気がする。(29・男・販売業)
●やられた!と声に出してしまいました。私も小説を読んで励まされ本のおかげで出逢えた人もいます。感情移入して夢中で読んでしまいました(18・女・高校生)
第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉受賞作に、文庫化にあたり短編「かなたの小説」を収録。
藤石 波矢[フジイシ ナミヤ]
ふじいし・なみや●1988年、栃木県生まれ、東京都在住。大正大学文学部、東京ビジュアルアーツ映画学科卒業。2014年、『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉を受賞しデビュー。ほかの著書に、『昨日の君は、僕だけの君だった』(幻冬舎)、『今からあなたを脅迫します』(講談社タイガ)、『救ってみろと放課後は言う』(KADOKAWA)がある。軽妙なセリフ回しと瑞々しい描写、そして読者に驚きを与える「謎」の解き明かしが特色の青春×ミステリーの書き手として注目されている。
内容説明
彼女が消えた。一冊の本とともに。小学校の教師をしている研介。一冊の本が届いた日、恋人が失踪した。本の贈り主は彼女の「忘れられない初恋相手」か?田舎町に暮らす中学生の本好き女子は、敬愛する小説家の家で不登校児と出会った。彼は祖父の著書をばらばらにする謎の行動をしており、初めは馴染めなかったが、徐々に交流を深めていく。第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞・大賞受賞作と、短編「かなたの小説」を収録。
著者等紹介
藤石波矢[フジイシナミヤ]
1988年、栃木県生まれ。大正大学文学部、東京ビジュアルアーツ映画学科卒業。2014年、『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞・大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももんが
よっち
あおでん@やさどく管理人
波多野七月
なみ
-
- 電子書籍
- わたしの中の他人【分冊】 6巻 ハーレ…