角川文庫<br> 土方歳三〈中〉

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角川文庫
土方歳三〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041053997
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

土方歳三、“鬼の副長”新選組編!! 著者の本領発揮の熱い青春時代小説!浪士組での働きを認められ、新選組となった歳三たち。歳三は副長として組織作りに心血を注いでいたが、やがて隊員たちの志は変わり、その絆に亀裂が入っていくことになる。歳三の苦渋の決断と、その心中とは……。

富樫 倫太郎[トガシ リンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。『陰陽寮』『妖説源氏物語』シリーズなどの伝奇小説で注目を集める。2010年に上梓した『早雲の軍配者』に連なる「軍配者三部作」が好評を博している。その他に「堂島物語」シリーズ、「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」シリーズ、「生活安全課0係」シリーズ、『信長の二十四時間』『北条早雲』『白頭の人』『風の如く』『スカーフェイス 警視庁特別捜査第三係・淵神律子』など著作多数。

内容説明

武士になる夢を胸に浪士組として上洛した歳三ら試衛館の面々。元水戸天狗党の大物・芹沢鴨一派と行動を共にすることになるが、その問題行為の多さに歳三は危機感を覚える。やがて功績を重ね、「新選組」の名を授けられた隊を、歳三は副長として組織作りに心血を注いでいく。だが尊王攘夷派が勢いを増すにつれ、同じ志を抱いていたはずの仲間との間に、深い溝が生まれ…。鬼の副長と呼ばれた歳三の心中と苦渋の決断とは。

著者等紹介

富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

54
試衛館にとって上洛は武士になるという夢だったのですね。芹澤と行動を共にするようになりますが、その問題行動に危機感を覚える土方さんの勘は鋭いと思いました。やがて「新選組」の名の隊を生み出し、副長として心身を投げ出すのは凄い勇気のように思いました。同じ志を持つはずなのに溝が出来始めたのは複雑に感じます。鬼の副長と呼ばれた土方さんの苦悩を見たようです。2021/12/22

佳乃

26
新撰組結成ですね。歳さん、恋しちゃって、熱い漢だ、硬派なのかぁ?なんて思っていたけれど、うんうん、歳さん、恋っていいでしょ。沖田総司も病でなければいいのに・・・と何度何度思ったか。あぁ、もっともっと新撰組が知りたいわ。沖田総司の代わりにどこまでもついていきます、歳さん。2019/08/29

ちびごん

20
京都編。お金と権力を手に入れて変わって行く仲間たち。近藤さんとの微妙な距離感や山南、藤堂との確執など少し新しい解釈も面白い。沖田とのやりとりがほっとするところ。でもやっぱり土方さんの恋はドキドキするなぁ。下巻へ。2017/09/01

如水

19
文庫本にて再読。新選組結成から鳥羽伏見の戦い前迄。この土方歳三、悪ガキのまんまで新選組副長してるよな〜と言う印象が強いです。司馬遼太郎の『燃えよ剣』と比べてしまうからかも知れませんが。けど組織の中だけを考えて動くとこ〜なるのかもな〜とも思う。中々の鬼っぷりです。鬼っぷりを他人から言われしょげるシーンも有りますが、『葛藤』と言うものが感じられない。とゆ〜副長でした(下巻に続く)2017/07/28

mokona

16
新選組の絶頂期から傾きかけるところまでが書かれている。金と地位を手に入れ、変わっていく仲間達。特に近藤勇の変化は目も当てられないくらい酷いもので、読んでいて不快感を覚える。土方歳三にとって、変わらないでいてくれる沖田総司は、心の安らぐ場所だったのかも知れない。歴史小説は結末を知ってしまっているドラマだ。この先、変えようのない事実が待っていると思うと下巻を読むのが少し辛い。2018/03/17

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