角川文庫<br> ファイナルガール

個数:
電子版価格
¥836
  • 電子版あり

角川文庫
ファイナルガール

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月08日 08時16分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041050743
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あいつは私をつけ狙っている。芥川賞作家によるダークで風変わりな短篇集。私のストーカーは、いつも言いたいことを言って電話を切る(「去勢」)。リサは、連続殺人鬼に襲われ生き残るというイメージから離れられなくなる(「ファイナルガール」)。戦慄の7作を収録した短篇集。

藤野 可織[フジノ カオリ]
1980年、京都府生まれ。2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞。12年、『パトロネ』で野間文芸新人賞候補。13年『爪と目』で第149回芥川龍之介賞。『おはなしして子ちゃん』

内容説明

どこで見初められたのか、私にはストーカーがついている。もう何年も。そして私の結婚が決まったあとも、携帯に電話をかけてくる(「去勢」)。狼が訪ねてきたのは俺が五歳の時だった。その記憶が、俺の生涯を変えた(「狼」)。リサの母は、リサを守って連続殺人鬼とともに死んだ。その日から、リサの戦いが始まった(「ファイナルガール」)。日常に取り憑いて離れない不気味な影。歪んだ愛と捩れた快楽、読む者に迫りくる7つの短篇集。

著者等紹介

藤野可織[フジノカオリ]
1980年京都府生まれ。2006年「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞。13年「爪と目」で第149回芥川龍之介賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あも

95
うわ、怖いな…。気持ち悪い。藤野さんの不気味な部分がジクジクと行間から漏れ出してくるような良短編集。たとえるなら、宇宙人が人間社会のことをじっくり観察して執筆した小説。確かに行動パターンは人類のものなのに、タチの悪いことに一人称で描いちゃうから、地の文の心理描写がどこかずれてて怖い。単純に面白み・おかしみのある話や、良い発想だなぁと感心する短編も確かにあるのだが、どれも変な形の異形の陰が見え隠れするような気がして、不穏な心持ちになってしまう。村田沙耶香が自覚有の異星人だとしたら、藤野可織は無自覚の異星人。2019/07/30

ケンイチミズバ

69
屋上は高いところにあるものだ。しかし都会ではビルの高さ次第でより高いビルに囲まれ見下ろされることもある。屋上に閉じ込められ寒さと向かいのビルのバレエ教室の明かりに見下ろされながら失禁してしまう女性に感覚がシンクロしてしまった。狼のシュールさは秀逸。か弱い彼女がこの日のために肉体を鍛え上げた武志をよそに家具のポールで狼をなんなく撲殺したラストと5才で語り口が俺という違和感も上手いと思った。自分も中学の頃、発音しない黙字をわざと発音してふざけたしプファインベルガーはドイツ系でファインベルクなのだろう。2017/02/28

いたろう

58
短編7編。不思議で風変わりで、大きな虚構によって成り立っている話が、当たり前の日常のように描かれていて、こんなこと、驚くような話ではないと思わせる。純文学というには虚構が過ぎるように思われ、エンタメというには読者に迎合しない、独特の世界。巻末解説が村田沙耶香さんというのも、同じく芥川賞作家、似たような不思議ちゃん(!)で共鳴するものを感じる。その解説で、藤野さんの創作だと思っていたものが、実在のもののように書かれていて、危うくそうなのかと信じてしまうところだった。解説まで。二人の絶妙のコンビネーションか。2018/03/31

アマニョッキ

52
最近やっとかじりはじめた藤野可織さん。やだもうなにこれめちゃくちゃ面白い。最初は先日読んだ「おはなしして子ちゃん」の方が好きかなーなんて思っていたけれど、「戦争」を読んだ瞬間に世界が一変。わたしのこれまでの読書記憶のどこにもない感覚におののく。うまく言えないけれど、ナンカコー藤野可織さんが自分にのりうつってきたような脳内映像の鮮明さ。解説で村田沙耶香さんが言っていた「それ、知ってる」っていう表現が一番近いかも。とにかくびっくりという言葉しか出てこない。藤野可織さん…もう大好きです。次は何読もう。2020/04/23

ピロ麻呂

38
芥川賞受賞作「爪と目」もよく理解できず、この作品も理解できず…自分の読解力の無さなのか?ごめんなさい。僕には合いませんでした(>_<)2017/02/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11447945
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品