出版社内容情報
シリーズに欠かせないあの人物達の一日とは? バラエティに富んだ短編集!FBI捜査官ビル・サスキンスが遭遇した奇妙な誘拐事件にマギー・ウオーカー博士の危険な休日。若き日のローレンが活躍する《独房の探偵》再び!そして平賀とロベルトの休日などファン必読の短編集第3弾!
藤木 稟[フジキ リン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。著書に「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『ハーメルンに哭く笛』『黄泉津比良坂』『太古の血脈』など。
内容説明
イタリアの森で、男女がゾンビに襲われるという衝撃的な事件が発生した。カラビニエリのアメデオ大尉は、天才少年にして凶悪犯罪者でもあるローレンを頼ることに。ローレンに心酔する心理捜査官のフィオナと共に捜査を開始するが、さらに大量のゾンビが発見され!?(表題作)FBI捜査官のビルが奇妙な誘拐事件に巻き込まれる「チャイナタウン・ラプソディ」、平賀とロベルトの休日の一幕を描く「絵画の描き方」など全4編!
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
82
総じて四編とも面白かったです。神父コンビと関わり合った人達の闘う日々。お気に入り順は絵画……神父コンビのほのぼの日常物ですが美味しいブイヤベースにトラウマをもたらす平賀の天然な仕業。許すけどね!>ゾンビ……早く本編にも復帰してほしいローレン。フィオナのファンタジー具合も可愛い。>マギー……慣れない子育てに奮闘する様が微笑ましいけれど、マギーって一体誰でしたっけ?>チャイナタウン>面白いけれど、これに神父コンビが関わったらどうだったのかな。それも読んでみたかったかも。ビルも早く窓際からカムバックできます様に2017/07/27
青蓮
80
短編集第3段‼「チャイナタウンラプソディー」ビルはどこか吹っ切れた感じ?「マギーウォーカーは眠らない」マギー博士の普段見られない一面が見られてどこかほっこり。「絵画の描き方」相変わらず平賀に振り回されるロベルトがちょっと憐れ。相棒がロベルトじゃなかったら愛想つかされてるのでは(汗)平賀~ロベルトのキッチンで何ということを(°Д°)‼「ゾンビ殺人事件」「私に解決できない事件など、存在しない」ローレン流石‼ シン博士の短編もいつか読みたいです。2017/07/20
眠る山猫屋
78
いやいや、なんで短編集の時はこんなにもハッチャケてるの!? 大好きだけれども。ビルさんが元気そうでしたが、まさかの『ゴーストハンターズ』のカート・ラッセルでした。どんな謎解きかと思いきや、トリック無しかよっ(笑) その次は『グロリア』みたいで・・・マギー博士、こんな凄まじい人だったっけ。作者さん楽しんでるな~。こりゃ読者も楽しめるわ。最後はローレン登場で締めてくれるし。2017/08/25
ぽんすけ
62
ビル・ミシェルコンビ、ロベルト・平賀コンビに安楽椅子探偵ローレンチームと盛沢山の短編集。中でも私的に今回一番良かったのは2話目の「マギーウォーカーは眠らない」かな。あの冷静沈着でどこにも隙のないマギー博士が、休暇取得中に事件に巻き込まれダニエルという少年と日々を共にする中で見せるわかりにくい優しさやお茶目さなんかにクスっとくる。そして敵への容赦の無さよ。マギーさん、あなたすごい科学者ってだけではなく、ゴルゴ13並の狙撃の腕前なんですか!そして最後は爆弾で全滅させる豪快さに気分がスカッとしました。大好きw2023/07/29
そのぼん
61
シリーズ第15弾。今回は短編集で、四編が収録されていました。粒ぞろいでなかなか面白かったです。そのなかでも、変わり者のマギー・ウォーカーがドライブ中に遭遇した恐ろしい出来事が切っ掛けで子供を保護することになった『マギー・ウォーカーは眠らない』と、平賀とロベルトが無名の絵画を調べることになった『絵画の描き方』が良かったです。2017/04/16