出版社内容情報
凶悪な装備を誇る〈狼〉とはいったい何者なのか?キャラハンが封印する水晶球の恐るべき力とは?奇異な振る舞いを続けるスザンナの真意は?いくつもの謎が複雑に絡み合い、旅の仲間の運命を変えていく。
内容説明
ローランドたちの指導のもと、町の人々は戦闘準備に余念がない。だが、“狼”たちとの決戦の日が近づいてくる中、スザンナのもう一つの人格である妊婦ミーアの奇矯な振る舞いはエスカレートしていく…。“狼”たちはいったい何者なのか?そして、キャラハン神父が隠し持つ水晶球の真の力とは?時空を超え、いくつもの謎が複雑に絡み合い“カ・テット”の運命を翻弄する。縦横無尽に広がる物語世界の凄みに驚嘆の1冊。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年メイン州生まれ。高校教師やクリーニング工場でのアルバイトのかたわら、執筆を続ける。74年に『キャリー』で長編デビューし、好評を博した。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリー賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数
風間賢二[カザマケンジ]
1953年東京生まれ。幻想文学研究家・翻訳家。『ホラー小説大全』で第51回日本推理作家協会評論部門賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Small World
36
今年最後は、このシリーズ5作目の本書でした。「狼」の正体や子供をさらう理由、裏切り者は誰かなどの謎があって、そのミステリー部分に引っ張られながらの読了でした。ニューヨークでの攻防や、ちょっとメタな展開も面白かったですね~。カ・テットが新たな局面を迎えていますが、次巻が気になるところです。映画公開には間に合わないかも....と、ちょっと思ってたりしてますが.....w2017/12/31
とも
15
そして狼との対決へ。なんだけど決戦に至るまでがとにかく長い。 肝心の中身はいろんな要素をぶち込んでてなんともはやで、キング版「レディ・プレイヤー1」といった面持ち。 短くまとめてくれたらそれなりに面白いんだが、御大にそれを望むのは違うんだろう。2025/02/19
秋良
11
<狼>との戦いの準備を進めていくローランド達。その方法は、住人たちに溶け込み、信頼を得て彼ら自身戦う気にさせること。並行してニューヨークにある薔薇を守るためにエディが活躍する。ヤクの密輸をやってた頃からの成長が著しい。そして明かされる<狼>の正体と、パラレルだけでなくメタ要素もありという広すぎるキング世界の展開に目眩がした。呪われた町は未読(屍鬼の元ネタってことは知ってる)だけど、その先がこんな……こんなんなってるって誰が予想できただろうか!?あと外伝とばしちゃったから読まなきゃ。2024/09/02
つきかげ🌙
10
呪われた町のキャラハン神父が仲間に加わって、話の重厚さが増した。2024/06/02
Sunlight
5
ダークタワーシリーズを年始から読み始めて年内に全巻読破予定も進まず。。。本当は全巻読み終わってからレビューを書こうと思ってたがこのカーラの狼は文句なしに面白かった!上下で1300ページという長丁場だったが下巻最後の100ページは一気に読んでしまった。しかも続編に含みを持たせてもう次も読むしかないやんけ~~2018/12/24