出版社内容情報
曽根 圭介[ソネ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
副業で殺しを請け負う刑事、佐分利吾郎。認知症の殺し屋のアカウントを乗っ取ったホームヘルパーの女。成功率100%、伝説の凄腕殺し屋ジャッカル。闇の“組織”へと肉迫する探偵、君島。暗殺専門サイト“殺し屋.com”をめぐり、窮地に追い込まれてゆく彼らを待ち受けるのは、希望か、破滅か。日本ホラー小説大賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、史上初の3冠を達成した異才が放つ、奇想天外の殺し屋エンタテインメント!
著者等紹介
曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。91年、早稲田大学商学部を中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長を経て、その後無職に。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。同年、『沈底魚』で第53回江戸川乱歩賞を受賞。09年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
70
殺りたい仕事がきっと見つかる。ガンバル殺し屋さんのための応援サイト「殺し屋.com」。キャッチコピー笑笑!ネット入札で暗殺を請け負うという設定からまず面白い。不況のため報酬を下げてオークションに競り勝たないと仕事が回ってこないというトンデモ世界。曽根作品への期待が大きいだけに驚きと笑いがもっと欲しかったが、テンポよく読了。2019/06/07
きさらぎ
46
曽根さんが好きなので飛びついたが、ん?読んだことあるような・・・。改題文庫版のトラップに引っかかってしまった。内容はうっすらとしか覚えてなくて二度楽しめたので結果オーライ♪ 殺しの依頼をオークションで競り落とすという斬新な設定、そして掟を破った殺し屋には非情な制裁が下されるという世界。ブラックな中にも笑える要素あり。会話が洒落てて好き。2018/02/22
hnzwd
45
暗殺をネットオークション形式で請け負うサイト、という設定がある短編集。一話ごとに主人公が変わり、ストーリーも異なるものの緩い繋がりがあって、最後には軽い驚きも。続きが書けそうな終わり方や、ほとんど動いていない登場人物もあり、、。続編あるのかな?2017/06/29
left7
37
曽根さん+タイトルで読みましたが、曽根さんの作品は久しぶりでした。以前ほどのブラックさやキレがなかったように感じたのは残念でした。最後の話は曽根さんらしさを感じられましたが、それ以外の話は曽根さんにしてはイマイチな印象を受けてしまいました。勝手に曽根さんへのハードルを上げてしまった自分に反省する読書となりましたが、期待しすぎなければ充分面白いと思います。2017/11/09
ニカ
33
長編かと思い読み始めたら、短編だと気づき、最後は連作短編だったのだと知り、何回もページを読み返しました。まさか最後はあんな終わり方になるとは‥。タイトルから軽めの内容かと思っていましたが、中々頭を使う良本でした。2019/08/26