旅に出たナツメヤシ

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旅に出たナツメヤシ

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041047415
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

記憶の中の料理は、いつも世界の街角と結びついている。食エッセイ。アメリカ人と付き合っているはずだった。結婚してみて大変さが身にしみた。義父はバグダッドでアメリカンスクールに通ったのち、祖国を追われ難民となったユダヤ人。義母はユタ州のモルモン教徒。フランスに留学していたクリスチャンの著者は、結婚を機に、「スイス在住」「クリスマスはイスラエル」「息子はインター」「娘はリセ」「墓参は多磨墓地」と、ごちゃまぜの人生を生きることに。フレンスのクロワッサン、旧フランス領ベトナムのフォー、トルコショップの枇杷、イスラエルのファラフェル、東京の蕎麦、ユダヤ系イラク人に伝わる「タビット」、魔法のスパイス「バハラット」。世界各地の香り高い料理の数々にまつわる記憶を描いたエッセイ集。

長坂 道子[ナガサカ ミチコ]
1961年、愛知県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。ファッション誌『25ans(ヴァンサンカン)』の編集を経て`88年渡仏。7年間のパリ滞在中より、フリーのジャーナリスト、エッセイストとして雑誌などに多数、記事を発表。ペンシルヴァニア、ロンドン、チューリッヒ、ジュネーブと移住し、現在はチューリッヒ在住。著書に『フランス女』『裸足のコスモポリタン』(以上、マガジンハウス)、『世界一ぜいたくな子育て』『「モザイク一家」の国境なき人生』(光文社新書)など。

内容説明

世界中でごはんをつくって食べて暮らしてきた。世界の料理が一堂に会する、珠玉の食エッセイ。

目次

ベティの台所と、ナツメヤシ
「フォ」が懐かしいのは前世のせい?
踊る肉とタンゴの男
ヨモギ色の袋小路
スパイスミックスの王者、五香粉とバハラット
ココット泣き笑い
イチジクの花を探して
白身魚はおろしてカルパッチョに
揚げ物の歓声
芋、栗、南京、軽井沢
お米で世界放浪
ハイナニーズチキンを欲したのは誰だったのだろう
ほろ酔いバベット
桃色のパスタボウル
拾い物の福
森の女王
夢見る「バクラヴァ」

著者等紹介

長坂道子[ナガサカミチコ]
1961年、愛知県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。ファッション誌『25ans(ヴァンサンカン)』の編集を経て88年渡仏。7年間のパリ滞在中より、フリーのジャーナリスト、エッセイストとして雑誌などに多数、記事を発表。ペンシルヴァニア、ロンドン、チューリッヒ、ジュネーブと移住し、現在はチューリッヒ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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野のこ

31
世界の伝統料理から一風変わったオリジナル料理まであり、世界観が広がりました。食べたことのない物ばかり、スパイスにハーブに複雑な香りは嗅いでみたいです。特に義母のナツメグ香るビーツのケーキが気になりました。それに夜明けの欄の花を想像する妖しい芳香を放つカオニャンにも。夢も希望もわかないご飯が出てきて長坂さんの妄想の後の「人にも お米にも さまざまな運命と旅がある 噛みしめる味 飲み込む言葉 炊きこむ具 混ぜ込む喜怒哀楽」が印象的でした。農家の人が作ったであろうお米、美味しく食べたいです。2017/07/18

むさみか

6
食がテーマなので かろうじて 軽さが出たかな と思うほど 一人一人の人生のバックグラウンドが 見えてくると 噛み締めるように重い クミンやコリアンダーが効いた 魔法のスパイス「バハラット」 ユダヤ系イラク人に伝わる「タビット」など 世のなかには まだ想像がつかない味が それにまつわる郷愁がある 2023/03/08

りょう

2
はじめて読んだエッセイストさん。スイスにすんでいらっしゃるらしいけど、ヨーロッパのあちこちに詳しくておいしいものを人と食べるのが大好きで、お子さんを二人ちゃんと食べさせたきたおかあさんでもある。イヤー!面白い。こーゆー本、大好き!2017/08/26

おかき

0
言葉でしか聞いたことのなかった土地の、見たことも聞いたこともない食べ物や調味料、食文化。馴染みのある食品や、イメージできるシーン、家族や友人の顔、食器や調理器具、どこに対しても感じる食べることに対しての愛。食に対してきちんと向き合っている丁寧な暮らし。羨ましく、背筋が伸びる。2021/04/14

pommepoire

0
最初の方のページから、面白そうな予感。 果たして、食べ物の話から、その料理の作り方はもちろん、文化や背景、作ってくれた人の歴史まで、縦横無尽に話題が伸びます。好奇心旺盛に世界中を巡った著者ならではの視点で、いろんな角度から語られます。2018/08/15

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