角川文庫<br> 経済ヤクザ

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角川文庫
経済ヤクザ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041047361
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

政界との癒着、復興利権、ITバブル・・・これが闇社会経済だ!日本の経済はこうして動かされてきた。政界や一般企業に食い込み、地下経済を自在に操ってきた者たちの姿とは? ハッカー集団「アノニマス」直撃取材など最新事情にも斬りこむ「闇社会経済図鑑」!

序章 闇の地殻変動 

「ワシは企業舎弟やないで」
ナンバー2暗殺で始まった闇の迷走
五代目の不可解な処分で動揺走る
新たな紛争と暴対法の脅威

第1章 経済やくざの興亡 東の石井

暴力団が築き上げた竹下政権
東の横綱・石井進の軌跡と存在感
米国発の大疑獄事件をかわした男
児玉に闇勢力の結集を求めた自民党
リクルート捜査も不発に終わる
平相銀合併の陰の立役者
なぜ東急電鉄株を売り抜けなかったか
パンドラの箱から飛び出したワル
バブル崩壊で残されたものは……
やくざから元開業医まで
金融・証券業界を操る“呪縛”の正体

第2章 表舞台に躍り出た闇社会 西の宅見

「数こそ力」で突っ走る五代目体制
瞬く間に四十億円を稼ぐやくざ
近代やくざの時代が来た
山口組全国制覇の野望と“鉄の団結”
メリットゼロの“仁義なき戦い”
カリスマの死がもたらしたもの
イトマン事件の深層
「地下経済の帝王」の手口

第3章 復興を粉砕した銃弾 

情無用の企業テロ時代が到来
射殺された阪和銀行副頭取
関西新空港をめぐる利権争奪と重大疑惑
権力と闇に狙われた銀行
右翼と暴力団が一触即発の睨み合い
企業テロが頻発する本当の理由
阪和・住銀・イトマンの接点

第4章 ITバブルを喰うハイエナ 

エリート起業家の陰にいる仕掛け人
殺到するハイエナたち
花開く新井将敬の遺産
ヒルズ風株価つり上げの仕組み
錬金術三点セットの秘密
沖縄のホテルで“切腹”した男
キーマン周辺で蠢くハイエナ軍団
AIJが集めたカネの行方
AIJとオリンパスの接点
「黒い目の外資」の陰で……
遠隔操作された犯行予告
カリスマ犯罪者との同化願望
DDoS攻撃から標的型攻撃へ
国際ハッカー集団に迫る
「シベリア郵便局」を経由して

第5章 目に見えないマネーの恐怖 

がれきに花を咲かせる「平成の花咲ジジイ」
不法投棄は「穴屋」や「土屋」との連携プレイ
放射性がれきの撤去にも手を伸ばす?
「今のトレンドは中国人富裕層相手の人間ドックや」
ハゲタカファンドの襲来

一橋 文哉[イチハシ フミヤ]

内容説明

政界や企業に食い込み、ハイエナの如くマネーを貪った「経済ヤクザ」たち。関西・関東の二人の巨頭を中心に、日本の経済ヤクザの興亡を覆面ジャーナリストが詳しく解説。彼らが復興利権やITバブルをいかにして我が物としてきたか。表社会とときに対立し、ときに補い合いながら、覇権を築き上げた歴史を明らかにする。国際ハッカー集団「アノニマス」への直撃取材など最新の事情にも斬り込む、これぞ「闇社会経済図鑑」!

目次

序章 闇の地殻変動
第1章 経済ヤクザの興亡
第2章 表に躍り出た闇社会
第3章 復興を粉砕した銃弾
第4章 ITバブルを喰うハイエナ
第5章 目に見えないマネーの恐怖

著者等紹介

一橋文哉[イチハシフミヤ]
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全国紙・雑誌記者を経てフリージャーナリスト。1995年「ドキュメント『かい人21面相』の正体」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

なかしー

45
Kindleunlimited。 第三章までの暴力団や権力闘争の話です。暴力団関連は特定組織や人物だけでも作品が出来るほど複雑であるため読者は混乱しそう。併せて様々な事件、組織や人物が出てくるのを構成上、端折った感がありますし、かなり消化不良を引き起こしそう、本作きっかけに要深掘りが必要かなと思います。 第4章からのITバブル以降のハゲタカファンドやサイバー犯罪、アノニマスなど経済ヤクザたちが、完全一致とは言いませんがが身なりを変え、立場を変え、まるで義経千本桜みたく様々な変貌を遂げているみたいだった。2025/10/18

GAKU

41
経済ヤクザも一般企業も、やっている事は紙一重。2020/07/25

slider129

32
本屋で付いていたポップに乗せられて購入。昔はよく飯干さんの「仁義なき戦い」などのヤクザ本を読んでいたが、暴対法の施行以降では随分とシノギのやり方は変化していき、もはや社会の表層からは隠れてしまって一般人には見分けがつかなくなってしまったようだ。昭和から平成にかけて日本で起きたケタ違いの大金が動いた疑獄事件や、戦慄が走るような暴力事件の影にはヤクザ組織が絡んでいることがよくわかった。ただし、あまりにも多くの事件や人物がが紹介されているので、そのどれもがダイジェスト版を読まされているようで少々消化不良な感想。2018/05/20

緋莢

15
図書館本。再読。経済ヤクザの〝首領”と呼ばれ、山口組のナンバー2の宅見勝、竹下登への〝ほめ殺し”を止めた稲川会二代目会長の石井進など、政府や企業に食いこむ 裏社会たちの人間と、それに絡んだ事件を書いた本。初読時も、宅見勝の凄まじさ(最期も含めて)に驚きましたが、今回もそれは変わらず。クラボウの株式買い占め事件、 その〝資金力”含めて、真似出来る人間はそういないだろうなぁ…(続く 2025/04/08

緋莢

15
大金がある所に群がり、貪る「経済ヤクザ」たち。経済ヤクザの〝首領”と言われた宅見勝、右翼団体による「ほめ殺し」を止め、竹下政権誕生の最大の功労者となった石井進。 「経済ヤクザ」の代表的な2人のエピソードを中心に、ITバブルや震災復興で暗躍した闇社会の住人たちの姿を書く。2017/09/12

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