侍の本分

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041046302
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『三河物語』から武士の生様と矜持を描く、直木賞作家による歴史長編!「上様の意向に背くとも、上様のことを思うなら」
時の将軍、家康にも真っ向から逆らった“天下の御意見番” 大久保彦左衛門。
その著書『三河物語』から侍の矜持を描く、直木賞作家による書き下ろし歴史長編。

「この書付は、後の世に汝どもが御主様の御由来も知らず、大久保一族が長く御譜代であったことも知らず、大久保一族の御忠節をも知らずして、御主様に奉公を怠るようなことがあってはならぬからと三帖にして書き記したものである」
――“天下の御意見番”こと大久保彦左衛門が書き記した『三河物語』。そこには、頑固一徹、家康に対してすら己の本分を曲げない彦左衛門から見た、大久保一族と徳川家の歴史、その関係が描かれていた。

『三河物語』を紐解き見えてくるのは、現代人の心を引き締める武士の生き様。
緻密な歴史考証から生き生きと紡ぎあげる、本格歴史長編!


佐藤 雅美[サトウ マサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早大法学部卒。85年『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞。おもな作品に『物書同心居眠り紋蔵』『八州廻り桑山十兵衛』『縮尻鏡三郎』『町医 北村宗哲』などがある。

内容説明

“天下の御意見番”こと大久保彦左衛門が書き記した『三河物語』。そこには、頑固一徹、家康に対してすら己の本分を曲げない彦左衛門から見た、大久保一族と徳川家の歴史、その関係が描かれていた。『三河物語』を紐解き見えてくるのは、現代人の心を引き締める武士の生き様。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。雑誌記者を経て作家となる。85年『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

111
頑張って、頑張って読み終えました。が、なんだか難しい(ひねくれたとも言う・・)歴史の勉強をさせられた感じでした。佐藤さんの作品は好きな方だと思うのだけれども・・これはちょっと私には合わなかったかなぁ(汗)大久保彦左衛門って、律儀でトンチの利いた人物だと思っていたのはTVドラマの影響か?こんな人が傍にいたら苦手だなあ・・2016/12/18

優希

55
小説ではないです。『三河物語』の大久保彦左衛門と、彦左衛門の目線から見た徳川の出世についての評伝でした。歴史好きで徳川クラスタじゃないと読めないと思います。コアなファンだと逆に物足りないかもしれませんね。これは小説で読みたかったかなと。2021/04/02

baba

29
佐藤氏の本を楽しみに読んだけど、小説というより「三河物語」に関する考察の様でちょっと残念。創作人物、経済時代物、そして実在人物と分かれる佐藤氏の話しですが、大久保彦左衛門は頑固者であまり魅力のない人物。最終章の『遣るかたない憤懣』で家康と大久保彦左衛門のやり取りからやっと「侍の本文」が語られ、佐藤氏の本領発揮。紋蔵や鏡三郎、半次が読みたい。2016/10/07

ソババッケ

12
小説を期待したのだがそうではなく残念。大久保彦左衛門が書き残した「三河物語」の解説書のようなもの。彦左衛門はよく言われているように「偏屈もの」「頑固もの」であったようで、家康や秀忠には嫌われていたよう。そのせいか、2千石の旗本で終わるが、その反動でこの物語を残したようである。大久保一族全体の不遇にも触れ、小田原改易にも。時々の侍の考え方や家康の本音の顔がのぞける部分もあって興味深い点もある。家康が秀頼を引見し、その成長ぶりに驚き、それが豊臣家を廃する最大の要因とし、後は脇目も振らず突き進んでいる。★3.32016/09/16

あかんべ

10
佐藤先生の歴史授業を聴いている気分。大久保彦左衛門はとっても意地っ張り。2016/10/10

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