戦中史

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戦中史

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  • サイズ B6判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041045770
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

あの時、日本はなぜ破局を
とめられなかったのか?
日本人が見のがした転換点とは!?
日本史講義の第一人者による、圧巻の近現代史!!

かつて、なぜ日本は破局にいたったのか。
いま、私たちは「戦後の終焉」と「戦中の到来」という、大きな歴史的転換点に直面している。既に、私たちの立っている地点が、後の歴史家から見れば「ポイント・オブ・ノーリターン」なのかもしれない。だからこそ、この国でかつてあった“戦中史”を、破局を回避できなかった負の歴史を直視することが求められている。
政治と軍事、恐慌と戦争、思想と権力、満州と革命。日本人が見のがした転換点を、4つのテーマから探る。
日本史講義の第一人者が次代に贈る、渾身の近現代史!!

かくして、日本人は破局へと歩み続けた。
「なぜ一度潰した制度(軍部大臣現役武官制)は甦ったのか?」
「なぜ、景気対策は軍需に頼ることになってしまったのか?」
「なぜ、思想は弾圧され、懐柔され、迎合してしまったのか?」
「なぜ、日本を超える議論(アジア主義)は潰されたのか?」
歴史の転換点をいまこそ、直視する。

内容説明

かつて、なぜ日本は破局にいたったのか。いま、私たちは「戦後の終焉」と「戦中の到来」という、大きな歴史的転換点に直面している。既に、私たちの立っている地点が、後の歴史家たちから見れば「ポイント・オブ・ノー・リターン」なのかもしれない。だからこそ、この国でかつてあった“戦中史”、破局を回避できなかった負の歴史を直視することが求められている。政治と軍事、恐慌と戦争、思想と権力、満州と革命。日本人が見のがした転換点を四つのテーマから探る。日本史講義の第一人者が次代に贈る、渾身の近現代史!!

目次

第1章 政治と軍事―制度はかくして国を蝕んだ(軍部大臣現役武官制と天皇の軍隊;軍部大臣現役武官制と統帥権 ほか)
第2章 恐慌と戦争―産業は動員に接続した(近代の起点と資本主義;開国と貿易 ほか)
第3章 思想と権力―煩悶と屈従と、そして抵抗があった(江戸幕府の消滅と明治政府の成立;明治期の思想と政治・経済・社会・外交との関連 ほか)
第4章 満州と革命―アジア主義を問い直す(橘樸と左翼アジア主義;尾崎秀実の東亜協同体論と世界革命)

著者等紹介

福井紳一[フクイシンイチ]
1956年、東京都生まれ。駿台予備学校日本史科講師。早稲田大学アジア太平洋研究センターのセンター員。慶應義塾大学文学部卒業、明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。専攻は「日本」近現代思想史。30年以上にわたり駿台予備学校で日本史を教えるかたわら、立教大学・日本獣医生命科学大学・敬愛大学の非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ukmsblue

4
日中戦争から太平洋戦争終結に至るまでの歴史を描いた力作。社会主義とファシズムの親和性については以前から漠然と考えていたが、2・26事件の青年将校たち、共産主義シンパの転向者や満鉄などの事例を見るに、ファシズムとは広義の社会主義に含めることができるのではないか、と思った。また、アジア主義といわれるものが非常に広い意味を持っていることがあらためて良く分かった。2018/03/15

Masakazu Fujino

2
今さらながら、ようやく読んだ。「第四章 満州と革命ーアジア主義を問い直す」は、大変多くのことを学ばせてくれる論考であった。橘樸と左翼アジア主義、橘の協同組合思想、合作社、様々考えさせられた。2018/08/31

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