角川文庫<br> 醜い日本の私

個数:
電子版価格
¥1,012
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
醜い日本の私

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月03日 18時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041044490
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

戦う哲学者が、日本の「醜さ」に迫る!頭上には電線がとぐろを巻き、街ではスピーカーががなりたてる。美に敏感なはずの国民が、なぜ町中の醜さに鈍感なのか? 日本の美徳の裏に潜むグロテスクな感情、押し付けがましい「優しさ」に断固として立ち向う。

中島 義道[ナカジマ ヨシミチ]
1946年生まれ。77年、東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了、83年、ウィーン大学哲学博士。電気通信大学人間コミュニケーション学科教授を経て、現在私塾を開設。著書に『戦う哲学者のウィーン愛憎』『ひとを嫌うということ』 『哲学実技のすすめ』等多数。

内容説明

頭上には電線がとぐろを巻き、商店街や駅ではスピーカーががなりたてる。庭園や寺社の美しさには敏感なはずの日本人が、なぜ街中の醜さには鈍感なのか?日本人の美意識の裏に潜む、グロテスクな感情。親切を装った押し付けがましさに満ちた、無駄な警告サイン。誰も注意を向けていないのに繰り返し放される、無意味なアナウンス。戦う哲学者が、景観を醜くし、静寂を破る理不尽と無神経さに、断固として立ち向かう。

目次

1 ゴミ溜めのような街
2 欲望自然主義
3 奴隷的サービス
4 言葉を信じない文化
5 醜と不快の哲学

著者等紹介

中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年、福岡県生まれ。東京大学教養学部並びに法学部を卒業。77年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。83年、ウィーン大学哲学科修了。哲学修士。元電気通信大学教授。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

27
簡単に言ってしまえば偏屈なおじさんがその偏屈さを哲学的な思考で理論武装していく姿を淡々と語るだけなんだけれど、中島義道は面白い。人種や宗教的なマイノリティではなく思考や精神のマイノリティの感覚や好悪がいかに無視され踏みにじられているのか、自分がマジョリティの側に立っているときには決して気づかない。自分の不愉快さときちんと向き合い思考し、そしてマジョリティの横暴に立ち向かうこと。中島先生のような繊細さを持ち合わせていないから想像しかできないが、大変なんだろうなと思う。2019/08/12

ぷるいち

8
この人は哲学ができるキレ芸人なんだと思う。哲学的なものの見方と思考体力がないと、この本で言っていることは、99%、マイノリティーでうるさ型のおっさんの言い分にしかすぎない。マイノリティーはマジョリティーへの変質をしても・しなくてもいい自由があると思っている。そしてそのそれぞれの選択肢に、なにがしかの結果が伴うだけで、ただマイノリティーを許容せよ、では論理としては一方的だ。それこそルサンチマン。一方で、倫理・美醜・快不快の三つの関係は自分がいま考えていることに、とても使えそうだった。2017/06/19

タリホー

6
市街地において林立する電柱、ゴタゴタと張られた広告や原色のデカい看板等々、美意識が高いはずの日本で醜い景観が存在する理由に加え、著者自身がそれに対して憤慨し対抗した体験談を交えながら、醜さの分析と日本に蔓延る「感受性ファシズム」を明らかにした一冊。皆が気にしないから、気にするお前が我慢しろという風潮に抗い、性格破綻者扱いも承知の上で役所・店に抗議する著者は正に哲学の実践者といえるのかもしれないし、応援したい。ただ、この分量で900円越えはチト高いかな。2016/10/28

ja^2

4
私が是非とも街から排除して欲しいと思うものが二つある。一つは幟旗。なんであんなシャビーで醜悪な物を皆が好きなのか、私にはまったく理解できない。▼もう一つは標語の看板である。これが私の住んでいる街にはやたらと多い。その標語看板のほとんどは、道徳的な内容なのだ。▼果たしてあれで自分の不道徳な心を戒める人間など、どれほどいるだろうか?その効果のほどを検証しないまま、夥しい量の標語看板を掲げ、街の景観を壊しているのは独善的で、どこか暴力的ですらある。著者の言う「日本人の押し付けがましい優しさ」そのものだ。 2023/07/24

ほにょこ

2
★★★☆☆ 共感できるところは半々くらい。 アナウンスがうるさいのには同意します。 他の人は気にならないのに自分だけが気になることがあるとストレスがたまりますね。 とはいえ、例えば誰かの顔が不快だと感じるとしても顔を変えろと言うわけにもいきません(笑)。 スルーする技術を身につけたいものです。 2017/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11172595
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品