出版社内容情報
ルーツを探して過去へ世界へ! 水木サンの時空を超える旅。
水木サンはどこから来たのか――。古代霊と目玉の親父の導きで、武良家の先祖をめぐり隠岐から鎌倉時代へ境港から戦国時代・古代出雲へと旅する中で明らかになる、水木しげると日本人の“源流”。
内容説明
古代霊と目玉の親父の導きで、武良家のご先祖様を訪ねて隠岐から鎌倉時代へ、境港から戦国時代・古代出雲へと旅するなかで明らかになる、水木しげる・日本人の“源流”。
目次
隠岐編
戦国編
古代出雲編
番外編 お葬式
南方編
古代出雲番外編
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港育ち。ふとした縁で紙芝居作家になり、以後、貸本漫画家を経て、『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』の大ヒットを飛ばし、人気漫画家として多忙な日々に追われる。紫綬褒章、旭日小綬章を受章、文化功労者にも選ばれる。2007年フランスでフランス語版『のんのんばあとオレ』が日本人初のベストコミックブック賞を受賞。2015年11月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nuit@積読消化中
78
「怪」に連載されていた水木先生のルーツを辿る旅。水木サンや編集長、京極先生も登場し、戦国や古代出雲、南方パプアニューギニアへ。興味はあるが難しくて中々読めない古代神話も、水木先生の漫画ならいつも楽しめます。先生は今ごろどの辺りを旅していらっしゃるんでしょうかね〜。2016/07/26
古古古古古米そっくりおじさん・寺
65
雑誌『怪』に連載されていた水木しげるの空想紀行漫画。山陰を中心とした水木のルーツに纏わるもの。私も昔、隠岐に行った事があり、漫画の中で布枝夫人が船酔いしているシーンに共感。私もフェリーで吐いた。戦国編では水木さんの先祖の話。尼子を裏切って毛利についたその理由を御先祖贔屓で推察。広島人で毛利贔屓の私としては、水木タッチの毛利元就と吉川元春が見れて嬉しかった。古代出雲編やお葬式編を読むと、神話や民俗に改めて面白味を見付ける。水木しげるがいないという事は、民俗学や人類学が身近から消えた知的喪失なのだと気付いた。2017/01/17
ダミアン4号
40
改めて水木先生のご逝去…お悔み申し上げます。今頃、冥界のどの辺を旅してらっしゃるんでしょう?ベイビーのままの感性…目には見えない世界があってそこには摩訶不思議な生き物達がひっそりと(かな?)暮らしている…水木先生の作品に出会わなかったら妖怪や幽霊は怖いだけの存在で“悪い夢”くらいにしか思わなかったでしょう…こうして妖怪達が日の目を見て(ちょっと違う?)いるのも偏に先生の作品のおかげ…本書は水木先生のルーツ(ご先祖様)を訪ねる旅…先生の語り口調のまま語られる物語はドキュメンタリー!京極先生もカメオ出演(笑)2016/07/08
八百
28
夢に出て来た古代青年に誘われ時空を駆け抜けて自らのルーツを辿る旅をするスペシャルな企画。水木サンの本だからハズレなし…の筈なのだが昨年末から百鬼夜行が如きの追悼本ラッシュで内容が被るものも増えて来ていてごく稀に当たらないもの(ハズレとは書けない)にも巡り会うようになってきたようだ、ごめんなさい。と不敬な発言をしてしまったが丁寧な仕事と疑問が湧くとあのお年でも(失礼!)現地まで赴くこだわりは水木サンならではのクオリティ。あちらでもカメラ片手に八面六臂の大活躍をされてるんでしょうね、きっと2016/11/11
つき
13
漫画ですが、エッセイや民俗学的要素がふんだんなので敢えて登録。 水木サンのルーツを辿る内容で、取材も調査もしっかりされているのが伺えます。 隠岐編の武良祭では【空色勾玉】の中の、あるシーンを思い出しました。 また、古代出雲編および古代出雲番外編は、古事記を読んでおくとなお一層楽しめると感じました。 京極先生、表紙にも裏表紙にも登場してるじゃん!!! と読了後気づきました(笑)2016/08/29