出版社内容情報
元公安調査官がふたたび諜報戦の世界へ!
“日本のCIA”と呼ばれる公安調査庁を退職して、カフェを営む影山夏樹。彼はかつて中国や北朝鮮から“冷たい狂犬”と畏怖されていた。だが突如、以前の上司から依頼があった。内閣情報調査室の幹部が中国高官と接触、極秘情報を流すためスパイの証拠を押さえてほしいという。取引現場は韓国のカジノ。夏樹はコンビの真木麗奈とともに韓国へ飛び立つが、そこには中国の伝説の諜報員が待ち構えていた……。息詰まる情報戦の行方は? 「傭兵代理店」の著者が放つ、渾身の新シリーズ第一弾!
【著者紹介】
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内容説明
“日本のCIA”と呼ばれる公安調査庁を退職して、カフェを営む影山夏樹。彼はかつて中国や北朝鮮から“冷たい狂犬”と畏怖されていた。だが突如、以前の上司から依頼があった。中国高官と接触する内閣情報調査室の幹部のスパイ行為の証拠を押さえてほしいという。取引現場は韓国のカジノ。夏樹はコンビの青木麗奈とともに韓国へ飛び立つが、そこには中国の伝説の諜報員が待ち構えていた…。息詰まる情報戦の行方は?
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年生まれ。2007年、『傭兵代理店』で鮮烈デビューを飾る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
95
筆者の別のシリーズです。これは元公安調査庁の職員が現場をやめてフリーランスでの仕事を請け負うようです。コーヒー店のマスターをしているのですが、水出しコーヒーを常温で飲ませてくれる場面では、むかしやったことがあることを思い出したりしながら読みました。元の職場から依頼されて韓国での仕事で、刑事とは違って武器をもたないけれど主人公は表題どおりに強く、今後が楽しみです。女性が出てくるのは余分ですが。2019/02/03
ナミのママ
59
【男祭り2@月イチ】いわゆるスパイ小説、舞台は韓国。引退して民間人として暮らしていた夏樹が5年ぶりに引っ張りだされるというストーリー。新宿鮫を初めて読んだときを思い出しました。男くさくて、こだわりがあって、なぜか美女が周囲をウロウロするという、ハードボイルド王道の設定にもかかわらず、面白かったです。文庫書き下し、シリーズ一作目とのことなので、続編を楽しみに待っています。2016/06/22
future4227
33
新傭兵代理店シリーズ『凶悪の序章』を読んでいたら、突然凄腕の男が登場してきて、こいつは誰だ?って思ってたら、どうやら新シリーズの主人公らしいということがわかり、作者の術中に嵌ってまんまとこちらのシリーズも読むことになってしまった。韓国を舞台に中国情報部との壮絶な諜報戦を繰り広げる。ストーリーも面白いのだが、韓国のお国事情も興味深い。たった5時間の授業と50メートル直進の実技試験で運転免許取得って…。医師の処方箋なしで薬が手に入るというのもどうなんだか。2017/08/23
み
29
さくさくと♪別シリーズから気になり、こちらのシリーズの1作目。夏樹さんの像が、武闘系にシフトしました。シリーズ読み進めます(^o^)4作しかないけど…。2019/08/25
あさうみ
16
引退した中年の凄腕諜報員が韓国を舞台に、中国の諜報員と日本の機密文書を巡りスパイ戦を繰り広げる。まるで007のような変装や情報戦の数々。お決まりの美女(元同僚で恋仲)が相棒。最後は優劣が二転三転する展開はドキドキしました。まるで、日本版ジェームズボンドですか…!あと、海外の描写も細かく、韓国料理が食べたくなりました(笑)2017/11/09