出版社内容情報
つくもがみと子どもたちが大活躍!ほっこりお江戸ファンタジー
深川の古道具屋「出雲屋」には、百年以上の時を経て妖となったつくもがみたちがたくさん! 清次とお紅の息子・十夜は、様々な怪事件に関わりつつ、幼なじみやつくもがみに囲まれて、健やかに成長していく。
【著者紹介】
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内容説明
江戸は深川の古道具屋兼損料屋「出雲屋」には、つくもがみという妖怪と化した古道具がたくさんいる。主夫婦の一人息子、十夜は、幼なじみと一緒に、かれらと遊ぶのが大好き。ある日、新たに絵双六のつくもがみ“そう六”がやってきた。いたずらばかりの十夜たちに、そう六が勝負を挑む。双六に勝った方の望みを叶えるというのだ。やんちゃな子供たちの成長と、次々と起こる謎や怪異を描く、ゆかいで温かなファンタジー。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
138
前作に比べると時間がかなり立っていて、前の主人公たちの子供の時代になっています。娑婆気やこのシリーズも最初はヤングアダルト向けかと思ったのですがついに子供向けになってきたのかと思ってしまいました。五つの話が収められていてそれなりにストレスを感じないで読むことができました。2016/05/25
ハイランド
100
二作目を飛ばして三作目を読んでしまったので、改めて読了。なるほどいろいろ腑に落ちた。しかし肝心の付喪神の性格がブレブレで「しゃばけ」シリーズの妖どもと変わりないじゃないか。その割には「しゃばけ」ほどに愛らしくない。それに十夜の性格も子供らしくないなどと、なんとなく釈然としない気持ちである。人気シリーズを何本も抱える作者であるが、やはり「しゃばけ」シリーズが白眉か。本シリーズも一作目と主人公を代えて続いているわけだが、とりあえず三作目まで読んだからしばらくはいいかな。「しゃばけ」シリーズの次作に期待しよう。2019/11/10
ゆのん
77
つくもがみシリーズ2作目。代が変わり子供たちが主役の話。付喪神達は長生きなので引き続き馴染みの深い面々が登場。『われらは賢い』と何かと言う付喪神達ではあるが可愛らしい言動に首ったけになってしまう。江戸時代版少年探偵のようで 面白かった。また、続きが出るといいなぁ。角F2018/16/982018/06/29
紫綺
74
単行本にて読了。江戸は深川の古道具屋兼損料屋「出雲屋」に住みつく妖つくもがみと、彼らと大の仲良し3人の子供たちが次々と起こる謎や怪異をスッキリ解決する大江戸妖ファンタジー。ほのぼの楽しい時代もの。2021/12/30
hirune
54
幼馴染だけれど兄妹同然に暮らす3人の子供たち。その1人の十夜の家の古道具屋に棲みつく付喪神たちは最初は子供たちを警戒していたけれど、次第に打ち解け友達になり 一緒に遊んだり 事件に巻き込まれたり(^-^;付喪神たちが食いしん坊で自慢屋で構ってちゃんで少し鬱陶しくはあるけど、いざとなると結構頼りになり 助けてくれる。大人と子供と付喪神たちがドタバタと入り乱れる楽しい一冊でした。2017/08/26