真実の檻

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041038215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

現在最注目の乱歩賞作家が描く、冤罪事件をめぐるリーガル・サスペンス!

大学生の石黒洋平は母の遺品整理の際、本当の父親が元検察官で『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。父の無実を信じる洋平は、雑誌記者の夏木涼子と『赤嶺事件』を調べ始めるが……。

【著者紹介】
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内容説明

大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。殺された被害者は、母の両親―つまり洋平の祖父母だった。被害者の孫で、加害者の息子。事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始める―。最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。

著者等紹介

下村敦史[シモムラアツシ]
1981年京都府生まれ。1999年に高校2年生で自主退学し、同年、大学入学資格検定合格。2006年より江戸川乱歩賞に毎年応募し、2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞。同作は「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」国内部門で2位、「このミステリーがすごい!2015年版」国内編(宝島社)で3位にランクインし、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

276
リーダビリティには富んでいたが、、、いろんな意味で惜しいっ!2018/03/14

ナイスネイチャ

251
図書館本。読んで数ページで引き込まれました。本当の父親が殺人犯だったら、それが冤罪だったら?凄い重たい内容で警察や検事の闇を絡めて謎解きは進んで行きました。あと「ペンは剣よりも強し」の意味も勉強になりました。これからも追いかけて行きたい作家さんですね。面白かったです。2016/05/08

ダイ@2019.11.2~一時休止

244
母の遺品整理で本当の父がいて、死刑囚になっていると知ることからその事件を調査していく。重いテーマで選択を迫られる所がこの作者さんの真骨頂?。2016/04/06

いつでも母さん

214
正直、大学生の息子・洋平の思いと行動に多少の驚きと戸惑いがあった。それ以上に設定が面白くのめり込んで読了。哀しい冤罪しかも警察・検察の闇の隠ぺいが絡むから、からまった糸はほどけにくい。そして真実は愛する人と息子を守る為としたら・・だが、息子は亡くなった母の想いを背負いついに厳しい『真実』にたどり着く。死刑囚の実の父と育ての父。血か絆かーでは無く何が正しくどう行動するかだ。つらい真実だとしても。ん~ん、糸が絡まり過ぎて現実感が希薄に感じられたが、自分ならと思うと答えが出せない。今回も下村作家は面白かった。2016/04/19

あすなろ

199
圧巻の濃厚さ。このクオリティは、いつか大きな賞を取って欲しい。芸能人絡みの出版社に惑わされず。全ての下村氏作品を読了してまた思ったこと。さて本作は、もしもお父さんが大きな罪を犯していたとしたらどうする?という母の問い掛けから始まる。血と絆を巡る葛藤などと安易な言葉で伝え切れず。正直、読むのに骨折れる緻密さとも言えるが、濃厚さがそれを変換し引きづられていく下村ワールドという感想が正解か。またその緻密さ故とても学習出来る。並みのリーガルサスペンスを超える。相当な文献を読み込むのだろう。但し、展開荒さは我慢2016/05/01

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