ぼぎわんが、来る

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041035566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

全選考委員が絶賛した、第22回日本ホラー小説大賞受賞作!

幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか……。怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだノンストップ・ホラー!

最終選考委員のみならず、予備選考委員もふくむすべての選考員が賞賛した第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。

内容説明

幸せな新婚生活をおくっていた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか?愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか…。第22回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

著者等紹介

澤村伊智[サワムライチ]
1979年、大阪府生まれ。2015年、「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

684
日本ホラー小説大賞受賞作を毎年楽しみにしています。本作はオーソドックスなホラーですが、テンポも良くゾクゾク感を擬音語・擬態語を交えて上手くまとめています。「ぼぎわん」は外来種でした。但し、こじんまりした感は否めません。来年は、過去の大賞受賞作(貴志祐介の「黒い家」や岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」等)の様なハッチャケタ作品を望んでいます。また著者の受賞第1作にも期待しています。2015/12/18

風眠

600
どんなに気をつけていても、人は間違えてしまう生き物だ。たとえ悪意がなくても、受け取る側を追い詰めてしまったりもする。優しさや思いやりは、ただの自己満足で完結していないか?「正しく自覚」するという事はとても難しい。イクメン秀樹と、妻の香奈、それぞれの育児への視点とくい違い。そのくい違いが人の隙間になり、魔は入り込む。嫁というのは我慢する、だから優しくしてやりなさいと言った祖母の言葉、人さらい系の言い伝え、そしてその歴史と真実。ただ怖いだけではない、人が生み出した魔と、その結果の哀しさについて考えさせられた。2016/02/01

nuit@積読消化中

388
こ、これは和製デッドリースポーンか!?と思われる乱杭歯のお化け。それだけでも早く映像化してクリーチャーをビジュアル化してみせて欲しい。個人的にはもう少し民俗学的要素を掘り下げて欲しかったところではあるが、それを上回るエンターテイメント性に一気に読まずにはいられなかった。さっそく続編?を読むとします。2017/03/31

nobby

353
ぼぎわん、怖いよ…迫り来る危機の場面と、幼少時の記憶に残る恐怖体験、この冒頭2つからその正体がひたすら気になる。民俗学や伝承から徐々に予想する名称の由来にはなるほど!それでも得体の知れぬまま迫り来る様は不気味に圧倒され絶望的…それを人が自ら作ったスキマが呼ぶ設定が深い。何しろ巫女なアドバイスは「優しくしてあげてください」とは…いざ退治編な第三章は、ただのホラーにとどまらず伏線たっぷり回収で面白い!しかし最後の「さお…い、さ、むあ…んん…ち、が…り」は怖すぎる…2017/04/27

minami

335
流石、日本ホラー小説大賞作品!秀逸ホラーエンタメです。3人の語り手の3章構成で、ジワジワダークな世界に誘われます。魔導府であれを呼ぶあたりは、体感温度5度下がりました。(^o^)/つのだ先生の伝説の漫画、「恐怖新聞」澤村版の印象。ぼぎわん、恐るべきブギーマン(≧∇≦) 2017/06/17

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