出版社内容情報
将棋の駒が解決の鍵となるか……連続予告殺人に、十津川警部が挑む!
東京の郊外、高尾山にほど近い過疎の村にある別荘で、突然爆発が起こり、一人の男が吹き飛ばされて死亡した。身元不明の被害者は、奇妙なことに手錠をはめられていた。別荘の広間には、白線で9×9のマス目が描かれており、その床下に爆弾が仕掛けられていたのだ。広間のマス目と散乱したコマから将棋盤を連想した十津川警部は、プロ棋士の中村を現場に呼んだ。どうやら人間将棋を模した詰め将棋のようだ。現場に残された駒も箱には、「第1の復讐に使用すること」と書かれていた。十津川は、この駒を作った京都の宮島三郎に会いに行き、戦争中に作られた駒の話を聞く。その二日後、捜査本部に第二の殺人を予告する脅迫状が届く。一方、大原の海岸で、喉の奥に銀将の駒を詰まらせた男性の死体が発見されて――。十津川警部、将棋の駒に隠された犯人の謎に挑む!
内容説明
東京郊外の別荘で、爆死した遺体が見付かった。現場の床には、白線で将棋盤のマス目の一角が作られており、十津川警部らは、人間詰将棋を模したと推理する。庭に落ちていた駒を入れる桐箱のフタには「第一の復讐に使用すること」と書かれていた。十津川は、この駒を作った駒作りの名人のもとを訪れ、太平洋戦争中に行われていた、賭け将棋を巡る悲劇を聞く。2日後、捜査本部に「房総のコイトで二人目を殺す」という内容の手紙が届く。千葉県警に連絡を取るが、大原の海岸で、のどの奥に銀将の駒を詰まらせた男性の死体が発見され―。駒に秘められた70年前の戦争の惨劇を、十津川警部が暴く!
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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