ヘブンメイカー―スタープレイヤー〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 492p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041034668
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

願いを叶える力を得た者が描く理想郷とは――広大な異世界を駆け抜ける!

気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。彼は横須賀にむかってバイクを飛ばしている最中に、トラックに幅寄せされ……その後の記憶はなかった。建物の外には他にも多くの人々がおり、それぞれ別の時代と場所から、「死者の町」と名付けられたこの地にたどり着いたという。彼らは探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、片思いの相手を亡くし自暴自棄になった大学生の佐伯逸輝は、藤沢市の砂浜を歩いていたところ奇妙な男に勧められクジを引く――。いつのまにか見知らぬ地に立ち、“10の願い”を叶えることができるスターボードという板を手渡された。佐伯は己の理想の世界を思い描き、異世界を駆け巡ってゆく……。先住民や来訪者、そしてどんな願いを叶えることのできるスタープレイヤーが共存する広大な異世界で、人間の本質を描きあげる。興奮と感動をよぶ、渾身のファンタジー長編、第二弾!

内容説明

気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。彼はバイクを飛ばしている最中に、トラックに幅寄せされ…その後の記憶はなかった。部屋の外には他にも多くの人々がおり、「死者の町」と名付けられたこの地にたどり着いたという。彼らは探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、片思いの相手を亡くし自暴自棄になった大学生の佐伯逸輝は、砂浜で出会った奇妙な男に勧められクジを引く―。いつのまにか見知らぬ地に立ち、“10の願い”を叶えることができるスターボードという板を手にとった。逸輝は己の理想の世界を思い描き、異世界を駆け巡ってゆく…。先住民や来訪者、そしてどんな願いも叶えることができるスタープレイヤー―。多様な国家や人種が息づく異世界で、人間の本質を描きあげる渾身の長編サーガ。興奮と感動をよぶファンタジー長編、第二弾!

著者等紹介

恒川光太郎[ツネカワコウタロウ]
1973年東京都生まれ。大東文化大学卒。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞、単行本はデビュー作にして直木賞候補に。その後も幻想的・民話的な世界観の魅力的な作品を発表していく。2014年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫綺

177
スタープレイヤーに選ばれた佐伯逸輝を中心に描く異世界冒険譚。文明人進化の縮図を見るようで、とても興味深く楽しむことができた。望む人間と共に、願い事も成長していくものだ。2016/02/13

takaC

176
籤引きも非籤引きもイヤだな。2016/08/14

nobby

175
前作にも増してファンタジー色は薄く現実的。死んだ人が集められた町「ヘブン」と、恋焦がれた女性を呼び寄せるありふれた展開が綴られる「サージイッキクロニクル」、交互に語られる二つが全く噛み合わない前半は正直戸惑うばかり…それが一つの挫折をきっかけに、読み手に想像させるまま繋がり出すのが爽快!その聖人への突然の覚醒は半端ないけど(笑)もう夢中で読む圧巻の後半だが、亀人間の呪縛や奴隷・処刑の様子など残酷かつ哀愁も漂う。サージの行方の仕掛けには納得。何にしても万能過ぎるスターボードと複雑極まりない願いに思わず笑う。2018/10/24

おしゃべりメガネ

160
久しぶりに五百頁弱の作品を読了し、なんともいいようのない読後感にひたっています。恒川さんの「スター」シリーズ第2弾ですが、本作も前作以上に圧巻な内容でした。正直、前作を読んで少し間が空いてしまったからか、前作からの登場人物と思われるキャラにしっかりとハマれず、ちょっと勿体なかったです。しかし、本作は本作で前作を遥かに超えるスケールアップに成功し、昨今の作家さんでここまでしっかりとした異世界の話を綴れる作家さんは、そうそういないと思われます。これまでの恒川ワールドとは少し違ってますが、これはこれでありかな。2018/11/20

ちはや@灯れ松明の火

160
ここは天国?それとも異世界?突然な死の気配のトンネルを抜けるとそこは死者の町。家屋日用品あり、ガス電気なし、未知への不安恐怖あり、三千人超の仲間あり。食料調達に名簿作成、地理調査に広報活動、知識がなければ知恵と度胸と結束で補ってみんなで新天地開拓。凶暴な野生動物、人種間の階級と対立、天国と呼ぶには物々しい。マルイのある無人都市、前科持ちの亀人間、異世界なのにどこかが身近。雲つくバベルが落とす影、星の奇跡で町を生んだ聖人が語りし伝説、受け継いだ希望の鍵。ここはヘブン、彼とぼくらのかけがえのない冒険の軌跡。 2016/07/17

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