出版社内容情報
岡田 麿里[オカダ マリ]
著・文・その他
内容説明
とつぜん帰ってきた少女“めんま”のお願いを叶えるため、かつて幼なじみだった高校生たちは再び集まった。しかし一人ひとりの胸には、それぞれの痛みがしまい込まれていて…。果たして、めんまのお願いは叶うのか?めんまの本当の願いとは?大反響アニメの、脚本家みずから執筆した小説版の完結編。小説だけのオリジナル・エピソードも満載。
著者等紹介
岡田麿里[オカダマリ]
脚本家。アニメ作品でシリーズ構成を担当。アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本を手がけ、その小説化は自身初の長編小説となる。第16回アニメーション神戸賞個人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
105
2016年521冊め。幽霊になって表れた幼馴染は、亡くなった当時の姿ではなくて、同じ高校生の姿をしていた。子どもの頃の姿ではないというところで、一緒に成長できなかった哀しさがかえって協調される気がして切ない。めんまの母親のこともあって、亡くなった者と残された者、双方の悲しみに思いを馳せる。2016/07/04
あむぴの
34
●●カドフェス2016発見!角川文庫●●77冊目。解説によると、アニメ版を相当圧縮して、オリジナルストーリーを追加したそうだ。うーん、それぞれの心情がわかる描写が、もっと多ければよかったな。でも、ラストは、ちょっぴりジーンときた。2016年6月。2016/10/08
きいろ
29
泣き虫めんま。けど、いつも人を思って人のためにしか泣かないめんま。可愛くて面白くて和む。好きにもいろんな好きがあって、家族への好き 友達への好き お嫁さんになりたい好き。そう言われるとそうだよね。この好きはどの好きなんだろう。。後半は切なくて涙。早くみんなとおしゃべりできるようになあれー☆*゚2016/09/26
Yobata
25
MF文庫ダヴィンチ版で読了済再読。めんまの願いを叶えるため再び集まった超平和バスターズ。思いをぶつけ合い,和解しながらかつての少女めんまの願いを叶えるべく奮闘する。自分の気持ちに意地を張って格好つけたり、大人に隠れて、大人ぶるように仲間と過ごした子供の頃を、思い返しながら読めた。じんたんたちはめんまの死によって、この当時の思いがしこりとなってしまった少年たちで、そんな彼らの前に現れためんまの霊は彼らの心を救う,動かすための存在だったんだね。最後のかくれんぼにはやはり号泣回避不能だよ。2016/06/17
糸桜
23
最後はもう感動でした。電車の中で泣いてるのがすごく恥ずかしかったけど、いい最後だったと思います。こんな終わり方だとは思っていませんでしたが…。幼い頃の自分を思い出しました。幼い頃は今より感情豊かで思い至らず人を傷つけることもあったし傷ついたこともあったなあと何となく思い出しました。自分が死んでも思い出してくれる人がいて、死んだ自分のために花火作ったり色々してくれる人がいるのは幸せなことだろうと思いました。めんまも幸せだったのかな。 2016/08/15