出版社内容情報
大晦日に起こった殺人事件。惣介がその真相に迫る。
江戸城台所人、鮎川惣介は、上司に睨まれ元旦当番を命じられてしまった。大晦日の夜、下拵えを終えて幼馴染みの添番、片桐隼人と帰る途中、断末魔の叫び声を聞いた。またも惣介は殺人事件に巻き込まれてしまう――。
内容説明
上役から大晦と元日の当番を命じられてしまった台所人の鮎川惣介。大晦の夜、幼馴染みで大奥添番の片桐隼人との帰途、飯田町の方で断末魔の叫び声を聞く。斬られたのは、長男の小一郎が指南を受ける読書手習い所の師範代、鰍沢露水だった。その亡骸や取調べの辻番からも不相応に上等な墨の匂いがしており、惣介は不審に思う。翌日、露水のお悔やみを言いに手習い所へ行くと、そこで意外な人物を見かけ、惣介は疑念を深めていく。
著者等紹介
小早川涼[コバヤカワリョウ]
三重県伊勢市生まれ。愛知教育大学教育学部教職科心理学教室卒業。日本推理作家協会会員。三重県文化賞文化新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高橋 (犬塚)裕道
6
星3.5。楽しませて貰った!4巻目を読み終わってから一寸間が空いたんだけど、この巻は「閑話休題」だったのか?第1巻から根底に流れていた抑の事件への関わりが全く出てこなかった。どうした?!でもまあ今後の楽しみとしておこう。2017/03/15
nyanlay
6
読んでいる最中から既読感。途中でさすがにおかしいと思い、調べたら、やっぱり一度読んでました。2017/01/13
へたれのけい
2
狸かい。笑える。もうどのような設定でも受け入れます。2023/05/17
じゅり子
2
将軍の料理番の惣介のこのシリーズ。なんとも胸の奥のあたりが温くなってきます。団子鼻ででっぷり体型、幼なじみの片桐隼人とは比べんで!というくらいの見目形だけど(しかも奥方も惣介とどっこい・笑)心に染みわたります。なんと狸の着ぐるみを着て大奥探索(笑)。いくら狸のような姿とあっても!待ってましたとばかりにしれ〜っと出てくる京の料理人の雪之丞の存在感も華を添えます。華かな?(笑)惣介家族の時の過ぎゆきも楽しみであり、子の成長を願う婆の気持と重なります。なんといっても惣介の料理には相手を思う気持があります。2016/11/27
mame
1
このたびはわりとこじんまり。狸の変装、バレないなんてことある!?(広)2022/11/30