内容説明
日本橋の薬種屋・生田屋に賊が押し入り、奉公人ふたりが斬殺され、大金が奪われた。店仕舞いの逢魔が時に襲う手口から、逢魔党と呼ばれる賊の存在が浮かび上がる。火付盗賊改方の与力・雲井竜之介は、下手人を追い、手下たちと探索を開始するが、与力を引退した父の孫兵衛も密かに聞き込みを始めるのだった。同心をも手にかける賊に、剣客親子はどう立ち向かうのか。父と子の絆が一つの線で繋がる時、悪の根が断たれる。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。2012年、第1回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
128
火盗改父子雲。 火盗改鬼与力シリーズの番外編?それとも新シリーズになるのかな?雲井竜之介の秘剣「雲竜」冴えわたっていました、父孫兵衛さんの探索なかなか味深い次巻が出れば良いですね。2015/03/09
あかんべ
8
鬼与力シリーズとかぶる。肝は父親とのかかわりなのだろうが、もう少し性格に強い味付けがあれば新しさがあったろうが、立ち位置が弱い。2015/01/16
いつでも母さん
6
絶対の安定感でサクサク読了出来た。鳥羽作家の新シリーズだろうな。立ち回りのところはさすがだわ~私までが竜之介の間合いになった感じで、剣を持ってもいないのに手に力がはいるのよ~(笑)父・孫兵衛も隠居には早いよね。続きを楽しみに待ちたい。2015/01/09
ひさか
4
2014年11月刊。文庫書下ろし。隠居した父と現役の息子の捕物、チャンバラの話だが、鳥羽さんお得意のハードチャンバラ路線で、人情味は殆ど無い。父子雲というタイトルに惹かれて読んだが、期待外れでした。2015/03/12
犀門
0
#214★★★☆☆2015/11/04