出版社内容情報
マンションの内見に来たキヨコ。ふと避難経路が気になり非常口の扉を開けると、そのまま閉じ込められてしまう。無事にでることは出来るのか……。今までありそうでなかった、引っ越しにまつわる恐怖を描く連作短編集
内容説明
引っ越した先は闇の中。マンションの内見、引っ越し前夜の片付け、隣人トラブル…「引っ越し」に潜む“恐怖”を描いた、世にも奇妙な連作短編集。
著者等紹介
真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。87年多摩芸術学園映画科(現・多摩美術大学映像演劇学科)卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風眠
284
「扉」「棚」「机」「箱」「壁」「紐」目次のページにこれらの文字が縦に並んでいるのを目にしただけで、何かの暗号?呪文?と思い、ん?って、目を凝らした。あ、目次かと気付き少しホッとした。目次だけでゲシュタルトが崩壊するような嫌な感じ、さすが真梨幸子。「引っ越し」をテーマにした連作短篇であるこの物語は、イヤミスというよりホラー。中森明菜のゲラッゲラッのリフレイン、ゲジゲジの描写、引出しから出てきた意味深な手紙、青いタオルハンカチ等々、恐さを煽る小道具の使い方が巧い。ホラーだけど、人間がいちばん怖い!死神もやだ!2015/04/15
JKD
257
半年…ゲジゲジ・・・肉まん…ヤマシタさん…プラスチック容器が…箱が…そして、どこにでも出てくるアオシマさんが…。 アオシマさんが出てくるとドキッとする。重厚さはないけどリアルな日常の怪談話をサラッと仕上げているので読みやすいです。扉と箱からの紐…あ~こわ。2017/12/02
ナイスネイチャ
214
図書館本。連作短編ホラー集。怖いのと気持ち悪いのと、混在してました。そんなアホな!?ってところもありましたが、結構スラスラ読めて面白かったです。2015/06/25
milk tea
194
軽い感じのイヤミス。「机」の最後のオチは、さすが真梨幸子さんだわと思わせてくれる。だけど、もう少しディープなものを読みたいな。引越の際は、ちょっとでも引っかかるような物件はやめた方がいい。慎重に、きっと何かがある。2017/03/29
こうじ
159
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった(*^_^*)本編より解説が怖い!これは本当にあったお話しなのかなぁ〜^_^;自分の家も窓を開けると隣の部屋の人の声が聞こえてくる。なかなか落ち着かないよね^_^2015/09/21
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