内容説明
東京タワーが爆破された。現場に居合わせた天羽眞理子は、スクープ写真の撮影に成功する。そこから時を遡ること20年、宮崎の病院に全身を切り刻まれた赤子が捨てられた。“賢慈”と名付けられた彼は長じてNPO法人を立ち上げ、文字どおり賢く慈悲深い若き代表として、一躍時代の寵児となる。しかしそれは世間を欺くための偽りの姿で…。眞理子の写真は“悪魔”を止められるのか?息もつかせぬクライム・サスペンス誕生!!第1回ゴールデン・エレファント賞大賞受賞作。
著者等紹介
荒井曜[アライアキラ] 
群馬県前橋市生まれ。多摩美術大学美術学部絵画科卒業。美術、映画、音楽など幅広いジャンルでライター、プロデュースなどの仕事に携わる。2011年『慈しむ男』で第1回ゴールデン・エレファント賞大賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
22
          
            読んでる最中はなんだかんだで面白かったんだけど、終わってみると最初に東京タワー爆破・大量の降ってくる人々…とインパクトが強かっただけにその後が弱く感じる。2017/07/18
          
        シアン
8
          
            東京タワー爆破というインパクトが強すぎて、後半に物足りなさを感じる。また、クライシスノベルかと思いきや、想像以上に重い。エグい表現もあるので、苦手な人は要注意。2015/05/29
          
        ジニー
2
          
            ★★★☆☆2023/04/22
          
        cocobymidinette
1
          
            視点が入れ替わり立ち替わる中で、一番深くまで踏み込んで描かれている賢慈の悪魔の心理に依りながら読んでいることに途中で気付いて、おそろしくなった。根っからの性善説であるわたしは、悪を悪として憎みきれないなぁという思いが年々強くなってつらい。眞理子には完全に自分が重なり、頭を抱えた。笑2017/01/22
          
        北浦透
1
          
             シリーズ物になりそうで、かつ、ストーリーも面白そうだったので書店で衝動買い。文章のことや、後半部分の怒涛の展開は気になるものの、目指そうとしている志は高い。眞理子のカメラマンの姿勢や仙道の商売魂には感嘆。「ハゲワシと少女」を連想させるモラルジレンマは、カメラマンは対峙しなければならない問題なのだろうなと思う。一気読みしてしまった。2015/03/01
          
        


 
               
               
               
               
              


