内容説明
東京タワーが爆破された。現場に居合わせた天羽眞理子は、スクープ写真の撮影に成功する。そこから時を遡ること20年、宮崎の病院に全身を切り刻まれた赤子が捨てられた。“賢慈”と名付けられた彼は長じてNPO法人を立ち上げ、文字どおり賢く慈悲深い若き代表として、一躍時代の寵児となる。しかしそれは世間を欺くための偽りの姿で…。眞理子の写真は“悪魔”を止められるのか?息もつかせぬクライム・サスペンス誕生!!第1回ゴールデン・エレファント賞大賞受賞作。
著者等紹介
荒井曜[アライアキラ]
群馬県前橋市生まれ。多摩美術大学美術学部絵画科卒業。美術、映画、音楽など幅広いジャンルでライター、プロデュースなどの仕事に携わる。2011年『慈しむ男』で第1回ゴールデン・エレファント賞大賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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