窓の外は向日葵の畑

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  • サイズ B6判/ページ数 354p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163293905
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京下町の松華学園の江戸文化研究会を事件が続けて襲う。青葉樹の父は、元警察官で作家志望。この事件の元をたどると驚愕の事実が。

内容説明

青葉樹は東京の下町にある松華学園高校の二年生。幼馴染の真夏にバカにされながらも、江戸文化研究会に所属している。その部長である高原明日奈と副部長の佐々木信幸が、夏休み、相次いで失踪した。それを聞いて乗り出してきたのが作家志望の元刑事である樹の父親。どうも、息子のクラブの事件以上に、顧問の美人教師・若宮先生に興味があるらしいのだが…。『ぼくと、ぼくらの夏』の著者が原点に帰って描き上げた、青春ミステリの新たなる名作。

著者等紹介

樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。90年『風少女』で直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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紅はこべ

86
草食系っぽい男子高校生と明らかに肉食系の元刑事の父親との一種のバディものの探偵小説かな。ちょっと『あの花』も連想。息子が自転車、父親が煙草で表される。街の描写にリキ入っている。勉強好きじゃないと言いつつ、『膝栗毛』を読みこなすシゲルくんはすごい。若宮先生は明日奈に好意があったのかな。2019/07/11

タックン

78
何回目かの再読。父と息子がそれぞれ語り部になって展開される・・・父のは探偵ハードボイルド風、息子のは青春学園物語風。父はいっけんアニメ・コナンの毛利探偵みたい(笑)しっかり事件は解決するけどね。父と息子の会話は樋口さんの柚木シリーズの父と娘みたい。少女の失踪と少年の死の事件は初めから学園問題が怪しいと思ってたけど真相がえげつなくて眉をひそめちゃうな。その犠牲になった美人教師の運命が悲しすぎる。ここで覚えたことは(美人さんが急に近づいてきたときはご用心)(笑)2018/04/18

そのぼん

37
うーん、感想に困る作品でした。青春ミステリーの中に、ファンタジー要素が入り交じっている雰囲気でした。失踪する同級生が出てきたり、かと思えば主人公の高校生にしか見えない幽霊とおぼしき少女が出てきたり・・・と、不思議な設定だったので、最後まで作品の世界に馴染めないまま終わりました。主人公の憎めない感じと、語り口は悪くなかったかな、と思いました。2012/08/18

ジュール リブレ

19
久々に、樋口さんらしい佳品♪ 探偵役を親子2人にして、不器用なのになぜか周りに美女が集まり、 そして、悲しい事件が起こる…☆ 結末が、ビターな感じも、ピリッとして面白かった!2010/12/12

chii

18
東京の下町にある松華学園の高校2年生の青葉樹は、警察を辞めてミステリー作家をめざす父と、2人で暮らしている。夏休みに青葉の所属するクラブで事件が起きて、父と青葉が事件解明に乗り出すというお話。父と息子の会話がいい味出してました~。「ただぼんやり生きていける人間と、覚悟を決めなくては生きていけない人間と、同じ高校生でもいろいろだな」って青葉の言葉。ひぇ~私は大人になってもぼんやり生きてるよ~(笑)2010/11/02

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