出版社内容情報
宗谷聡子は特許事務所に勤める堂島と出会い恋に堕ちる。しかし堂島は聡子の知らない秘密を抱えていた。彼を思うあまり、聡子は禁断の行動に出るが……。待ち受けるまさかのラストに驚愕する、恋愛サスペンス長編!
内容説明
専門商社に勤める宗谷聡子は、生きることに疑問を抱き、淡々とした毎日を過ごしていた。しかし、弁理士の堂島との劇的な出会いが聡子を変えていく。この人とずっと一緒にいたい、そう思い募るなか、聡子は堂島の隠された秘密を知ってしまう。湧き上がる疑念と焦燥。やがて彼に海外勤務を告げられ、絶望に沈んだ聡子は許されざる禁断の行為に出ることを決意する―。衝撃のどんでん返し。禁断のサスペンス長編。
著者等紹介
徳永圭[トクナガケイ]
1982年愛知県生まれ。京都大学総合人間学部卒業。2011年『をとめ模様、スパイ日和』で第12回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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barabara
13
聡子が堂島に恋に落ち、アタック(死語…)成就するかしないか…という場面では、久々にドキドキ熱くなった。その後の聡子の行動はキチ入って怖いけど…想像すると笑えたりもする。話自体は緩急あり読みやすく、読者も入りやすい流れになっていてよかった。2015/09/04
しろ
10
☆6 帯に惹かれて購読。XYが象徴するもの、全体的なテーマ、展開の仕方は面白かったけど、男女の関係のところが中途半端でどうしても弱く感じてしまった。もうひと押しですごく楽しめたと思う。2015/08/24
ももめい♪
7
茜色のシーンがとても美しくて、聡子が胎動を初めて感じたその空が見えたような気がして。どうしようもなく好きな人がいて、もうどうしようもなく好きで、でもその人が遠く離れてしまって、もう二度と近くにいられなくなってしまったら…その喪失感、想像しただけで私は苦しいよ。聡子がしたことはわからないでもないのよ。自分のためだけには一生懸命生きられないのかもしれないね。それにしても。ラスト近くはハラハラしました。2016/01/27
いたいけなべあ
6
もやもや… 誰のために何のために子どもを欲しいと思ったのか。子どもに「なぜ自分は生まれて来たのか」と 問われたとき、きちんと答えることができるのだろうか。子どもが自分の出生や、いま生きていることをまっすぐに受け入れられる答えを用意できるのだろうか。 そしてもう一つ。ある意味密室で行われる生殖医療。こういうことが起こらないとは限らない、というか、すでに起こっているのかもしれない、と思うとこれまた別の意味でのもやもやが募る。 2015/08/06
蕭白
4
何とも言えない・・・。ハッピーエンドな感じで良かったです。2018/05/15