出版社内容情報
莫大な価値を持つある「もの」を巡り、右翼の大物、ネオナチ、モサドの奪い合いが勃発。争いに巻き込まれた隆は拷問に屈し、仲間を危険にさらしてしまう。死の恐怖を超え、自分を取り戻すことはできるのか？
内容説明
「冴木探偵事務所」が１億円の借金をチャラにしてもらう代わりに受けたのは、あるものを受け取ってくるという簡単な依頼。ところが受渡人は死亡、渡されたのは生まれたての赤ん坊だった！さらに赤ん坊の奪い合いが勃発。アルバイト探偵の隆は騒動の最中、父涼介に恨みを持つ右翼の大物からの拷問に屈し、仲間を危険にさらしてしまう。死の恐怖を越え、自分を取り戻すことはできるのか？
著者等紹介
大沢在昌［オオサワアリマサ］
１９５６年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。７９年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、８６年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を、９１年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、９４年『新宿鮫無間人形』で直木賞、２００４年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、１０年、日本ミステリー文学大賞、１４年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞。ハードボイルド、冒険小説を中心に幅広い分野で活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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7
シリーズ５作目。「冴木探偵事務所」の入居するビルが売却の危機に。圭子ママの代わりに交渉を引き受けた冴木親子は、貸し主である画廊を訪れる。そこで一億円の借金をチャラにするかわりに、あるものを受け取りに行って欲しいと依頼される。しかしホテルの部屋には死体が、残された車には生まれたばかりの赤ん坊が残されていたのだった。親父に恨みをもつ右翼と、毒を使う暗殺者に狙われ、リュウくんは今回も死にかけるがなかなかタフ。シリーズが進むほど読みやすくなってる。2021/02/27
こやま
7
ある取引をすることになったリュウ君と涼介親父。だが、取引の相手は死に、残されたのは赤ん坊。訳もわからぬまま色々な相手から狙われる２人。今回も一気読み！個人的にミラーが素敵でした。死んでも故郷に戻れる事を支えに一人で生きてきた。60歳とは思えぬ活躍ぶり！つぎも楽しみ！2014/08/24
くり
6
いったい何回死にかける？トラウマのせいで今回はいつもよりリュウが苦しそうだった。また親父が助けるかと思いきや救世主はダンディーな外人のおじ様。涼介ばりにかっこいい。彼の生き様をみたね。2015/09/26
みー
2
このシリーズは、読めば読むほど自分の中に登場人物像がハッキリしてきて現実味がましてくる。涼介に会いたくなるし、気持ちが高揚する。って思ってしまう自分が1番現実的じゃなくなってる。2018/11/25
よし
2
やっぱり面白かった。2018/06/04
