出版社内容情報
ジュール・ヴェルヌ[ジュールヴェルヌ]
著・文・その他
redjuice[レッドジュース]
イラスト
渋谷 豊[シブヤ ユタカ]
翻訳
内容説明
未来の科学技術を駆使して作られた潜水艦ノーチラス号を操る、寡黙で謎めいたネモ艦長。彼の厳然たる命に従い、アロナックス教授たちは地球上のすべての海を巡る旅に連れ出される。インド洋から地中海、大西洋を南下して南極へ。氷づけになった潜水艦、巨大タコの襲撃、激しい暴風雨。次々に襲いくる危機をものともせず突き進むネモ艦長はいったい何者なのか。そして彼の目的は?時を超えて読み継がれる空想科学小説の原点。
著者等紹介
ヴェルヌ,ジュール[ヴェルヌ,ジュール] [Verne,Jules Gabriel]
1828年フランス、ナントに生まれる。ナントのリセを出たあと、1847年法律の勉強のためパリを訪れる。48年にアレクサンドル・デュマ父子と出逢い、劇作家を志す。地理や科学、博物学の広範な知識と、豊かな空想力を駆使して数多くの作品を発表した。空想科学小説の父と呼ばれる
渋谷豊[シブヤユタカ]
1968年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。パリ第四大学文学博士。信州大学人文学部准教授。エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』『きみのいもうと』で第13回日仏翻訳文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずし
4
海底をテーマにしたSFを描こうとしたときに、本作に現れた要素を使わずに作るのは不可能では?と思わせるほどに海の魅力が凝縮されていた。 アトランティス、巨大生物、南極点、未知の海底トンネル、未開島の探索。教授の目を通して伝わる興奮はいずれも新鮮で、海に関する知識が皆無でもその経験の貴重さと共に冒険の楽しさが体感できる。 ただ、どこで一番ワクワクしたかといえばノーチラス号に乗り込む瞬間。冒険の最後にあれを超える興奮が欲しかったというのは欲張りというものか。2023/09/02
kesuke
4
魚類の種類を挙げるのは分かる人には大体分かるのかもしれないけれど、動物や魚に詳しくない自分からするとこの部分が読み進めるのにかなり苦労した。当時の人達は魚類に関しては博識だったってことかなぁ。南極での出来事の部分は面白い2016/12/20
まふ
3
初めて読む。ノーチラス号の話だ。今では、どれひとつとて驚くに値しないストーリーであるが、これが幕末時代に書かれたことを知ると、その先見性、洞察力に感動せざるを得ない。やはりすごい人であるのだ。彼のこの物語では多くの博物学的知識が披瀝される。これだけでも大変な書物であると思う。今の一個人がこのような小説を書けと言われても、誰も書けないであろう。2008/03/31
かずぺん
3
一緒に世界の海を旅した感じになりました。2016/11/17
Witch丁稚
2
沈没船の金庫!真珠の牧場!「教育と娯楽」にこんなの載ってたら頑張って勉強しちゃうな歴史とか生物とか…そして今ならノーチラス号はほんとにカイダコの生体船でカイダコAIを搭載させるでしょ。