出版社内容情報
自らの目的を明かし、久鬼玄造、宇奈月典善と手を組んだボック、典善のもと恐るべき進化を遂げた菊地、明かされた大鳳の出生の秘密…。そしてキマイラ化した大鳳はついに麗一のもとへ。急転直下の第六弾!
内容説明
キマイラ化した2人の教え子・大鳳、久鬼を救うべく、その鍵を握る8番目のチャクラ「鬼骨」に至った雲斎。彼はそこでキマイラの力の源泉を目にする。キマイラ化を防ぐ術は果たしてあるのか。一方、異形の武術家・宇名月典善に見込まれた菊地は、典善のもとで恐るべき進化を遂げていた。猛る狂気と勝利への執着が行く着く先は―。そしてキマイラ化が止まらない大鳳は、ついに久鬼のもとへ向かう。急転直下の第6弾。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむー
41
角川版キマイラ第六巻。なんといってもこの巻のラストシーン、シリーズにおいても最も印象的なシーンのひとつになるだろう鮮烈なイメージを残してくれる。『よくできました』。登場人物の背後はまだまだ見えないヴェールの向こうではあるが、それぞれが交錯し運命のタペストリが織り上げられる様が見えてきている。「九十九は石を見つめながら宇宙を見る。岩村は人を見つめながら刻を見る。宇宙も刻もたどりついたその果てに人間がいる」この一文が見事。血がしぶきと肉を打つ死闘と、幻想のなかに人を響かせる詩的な文章の対比が際立つ2014/08/10
木村 武史
16
再読。キマイラが八位の外法(8番目のチャクラ・鬼骨)と何らかの関わりがあることを突き止める雲斎。久鬼玄造のもとには謎の外人ボックが現れ、大鳳や久鬼の親が実の親ではないことが明かされる。そして、キマイラ化した大鳳は、九鬼のもとへ。少しずつだけど盛り上がってきたような気がする。2020/12/13
ぎん
5
ようやく物語が大きく動き始めたようだ。今までがイントロダクションでこれからが本番なんだろうな。 相変わらず大鳳よりも九十九が魅力的で主役が誰かわからなくなる。2014/07/29
黒蜜
3
面白かったです。大鳳の魔性に取り込まれた人がまた一人。岩ちゃんの詩はとてもいいです。これも再販するのだろうか?そしていよいよ宿命の対決か?とテンションがぐっと上がるエンディング。2014/08/15
ジーク
3
うーん…。この薄さがイライラの原因か?2014/05/11
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