角川文庫<br> レイルウェイ運命の旅路

電子版価格
¥792
  • 電子版あり

角川文庫
レイルウェイ運命の旅路

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041012840
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

出版社内容情報

第二次世界大戦のマレー半島。イギリス人のエリックは日本軍の捕虜となり鉄道建設に従事させられ激しい拷問にあう。30年後、エリックは自分を蹂躙した元日本兵が生きていることを新聞記事で知る――。

内容説明

第二次世界大戦下、英国軍中尉のエリック・ローマクスは日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ劣悪な鉄道建設現場に送られた。激しい拷問に遭いながらも生き延びるが、帰国後、戦時の記憶に苦しみ続ける。そして40年以上が過ぎたある日、日本軍の憎き通訳が存命と知り、復讐心が抑えきれなくなる―。英国人将校と日本人通訳の奇跡の実話を描く同名映画原作。1995年「エスクワイア」誌ノンフィクション賞受賞作。

目次

鉄道との出会い
陸軍通信隊将校へ
シンガポール陥落
捕虜となって
泰緬鉄道建設工事
拷問
軍法会議
アウトラム刑務所
日本の敗北―開かれた地獄の門
帰還と拷問の傷痕
復讐の再燃
再会、そして和解

著者等紹介

ローマクス,エリック[ローマクス,エリック] [Lomax,Eric]
1919年スコットランド生まれ。第二次世界大戦時、英国軍将校としてシンガポールに駐在。42年、日本軍によりシンガポールが陥落すると、捕虜となって泰緬鉄道建設工事に従事。その際激しい拷問に遭う。戦後帰国し、激しい外傷後ストレス障害(PTSD)に悩む。89年に偶然目にした新聞記事から、拷問の際、自分を苦しめた日本軍の通訳を捜し当て、93年、泰緬鉄道の地で再会し和解する。自らの経験をまとめ95年『The Railway Man』として出版。同年「エスクワイア」誌ノンフィクション賞受賞。2012年没

喜多迅鷹[キタトシタカ]
1926年生まれ。東京大学法学部卒。教員生活20年後、画業、文筆業に転向

喜多映介[キタエイスケ]
1970年生まれ。東京大学文学部卒、山形大学医学部卒。精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

2
映画を観られなかったので読む。シンガポールで日本軍の捕虜となり泰緬鉄道建設に関する捕虜となった人物の手記である。その過酷な体験により日本人全体あるいは個人への怨念を持つ著者が、不幸な出来事は双方に深い傷を残したことを知り許すことになる。その過程は悲惨且つ荘厳で感動的でもある。ただ、捕虜として拷問を受けた個人としては著者の書くことはもっともであるが、では英国人、オランダ人は人道的であったか?戦後、日本軍人をその名に値しない「裁判」の下での復讐殺人や拷問の末に牢死させた。著者の気持ちとは別問題だが。2014/11/15

skq

1
これが本当に「奇跡の友情の物語」なのか、甚だ疑問。憐れみや同情、そして時の流れから、相手を自分の憎い相手として主観的に怒れなくなっただけではないだろうか。「憎しみの対象と友情を築いた」のではなく、「憎しみの対象としての実感が湧かず、怒っていたことを忘れてしまった」だけのように感じる。2015/11/11

和泉花

1
泰緬鉄道の捕虜体験記。ものすごく重厚なノンフィクションだった…。2014/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8018685
  • ご注意事項

最近チェックした商品