出版社内容情報
青柳 碧人[アオヤギ アイト]
著・文・その他
内容説明
この朧月市は、妖怪たちを封じ込めるために作られた自治体なんだよ―亡き父の遺志を受け継ぎ、晴れて公務員となった宵原秀也は、困惑した。朧月市役所妖怪課。秀也が身を置くことになったその部署は、町中に現れる妖怪と市民との間のトラブル処理が仕事だというが…!?公務員は夢を見る仕事…戸惑いながらも決意を新たにした秀也の、額に汗する奉仕の日々が始まった!笑顔と涙、恋と葛藤の青春妖怪お仕事エンタ。
著者等紹介
青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
123
妖怪を封じ込める為の自治体という舞台設定や濃いめのキャラクター達が面白い。妖怪との絡みはそんなに派手さは無いけど、お仕事系の青春エンタメとしてはそれなりに楽しめた。2020/03/12
kishikan
117
G県朧月市役所になんと妖怪課という不思議な組織がある。そこに自治体アシスタントという現実にはない制度の地方公務員として配属された宵原君。彼をを中心として、町の中に現れる様々な妖怪達との格闘というか共存を目指す摩訶不思議な物語。自治体職員としてのお仕事小説+エンタテイメント妖怪もの+ミステリ要素も有りで、奇想天外すぎる設定だけど面白い。日本の妖怪を朧月市に封じ込めた謎や妖怪との共存を目指す宵原君達と妖怪退治を目指す団体との対決など、シリーズが進めば難題が続出しそう。でもいろんな妖怪が現れそうで次作が楽しみ。2015/05/27
ダイ@2019.11.2~一時休止
102
朧月市役所妖怪課その1。綾志別町役場の方を先に読んだんで主人公たちは多少わかった状態で読みはじめた。サブタイトルも納得。2018/03/22
イーダ
90
妖怪のいる風景というのは、実際には無くてもどこか郷愁を誘うものですが、この小説にある朧月市は、そんな妖怪が日本中から集められ、暴れ出さないようにするために結界を張られた中にある。主人公の宵原も知らないうちにそんな状況に馴染んできて、長屋歪ともすっかりうちとけてしまっている。こんな世界もまた面白いかもしれない。表紙の日名田さんがかわいい。2015/08/05
シ也
80
妖怪アパートに雰囲気が似た本作。妖怪ファンとしては妖怪が封じ込められた朧月市の市役所勤務とか羨ましすぎるぞ。宵原君。件などのメジャーな妖怪から電磁鬼、人面橘等々、本当に文献があるのか否かは別としてたくさんの妖怪が出てきて興奮。河童に出会った松尾芭蕉の話とか面白いエピソードもあって、続きがますます楽しみ2015/10/23