出版社内容情報
昔馴染みの女性に招かれ、佐々波はある洋館を訪れる。そこは幽霊の仕業と思われる不思議な現象に満ちていた。“編集者”と“ストリーテラー”二人の探偵は、館にまつわる物語を紡ぎ謎を解き明かすことができるのか?
内容説明
屋敷のどこかに眠っているはずの、一枚の絵を捜して欲しい―昔馴染みの女性の依頼で、佐々波と雨坂は、山の上に佇むある洋館に向かった。しかし館では不思議な現象が起こり、スズメ、人形、オーディオスピーカーは、佐々波に冷やかに告げる―ここから出ていけ!謎めいた人人、歪んだ愛情、嫉妬、葛藤、そして嘘…果たして二人の“探偵”は、幽霊が仕掛けた物語の結末を、得意の議論で正しく描くことができるのか―!?
著者等紹介
河野裕[コウノユタカ]
徳島県出身。グループSNE所属。2009年に『サクラダリセット CAT、GHOST and REVOLUTION SUNDAY』(角川スニーカー文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
55
ユキの無垢な性質がノゾミちゃんを地縛霊から「人縛霊」に変化させたのだろうかと思ったり、絵を探しに行く「洋館」がノゾミちゃんの未練に深いかかわりがあることがポイントだろうかと思ったり…。この巻では大きな謎(紫の指先とか)も一歩前進した雰囲気で少し熱量の高い物語だった。祖母と姉妹の互いに相手を思う愛情が切なく美しい。2023/09/10
まりも
45
1巻、2巻と面白くなっていたのにここに来て急ブレーキがかかったかのような微妙さ。ノゾミちゃんの話だけで終わっていれば良かったのに洋館の話まで加わっているせいで両方ともが中途半端な扱いだったような気がしますね。すっきりしないまま終わったせいですごい消化不良になっちゃったな。ユキがいる意味もどんどん無くなっていくしこれ最初から二人だけでやってた方が良かったんじゃない? 次巻買うかはちょっと検討。2014/08/07
aquamarine
36
探偵舎への今回の依頼は一枚の絵を見つけること。相変わらずの彼らの距離感がとても好きです。今回は伏線がしっかりとしていて幽霊の正体やしたいことなどがわかった!と思ったのですが実際はもうあと一ひねりあり楽しませてもらいました。本筋の物語に関しても過去はかなり明らかになり、少女に関しても大きな転機が訪れ…と一気に物語が動いた気がしましたが読み終わってみるとそれほど大きな進展ではなかったのかな?でも彼の中ではストーリーが定まりつつあるようです。どんなハッピーエンドを迎えるのか楽しみに続きを待ちます。2014/04/27
あむぴの
32
シリーズ3作目。幻だとか、影だとかがキーワードになる。ちょっと複雑。ノゾミが、地縛霊ではなくなり、動けるようになった。このことが、この作品だけでなく、次作以降にも影響するのでしょうね、きっと。2014年3月、角川文庫。2016/07/03
Junichi Yamaguchi
30
『上昇する時には、身体が重たくなるものなんだよ』… シリーズ3冊目。 だんだんと盛り上がってきた。 少しだけ謎が解けたが、大きな謎はまだ姿を見せない。 その謎を追って、次巻へ。。2020/04/07
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