出版社内容情報
『螺鈿迷宮』の続編登場! 傑作医療ミステリー!碧翠院桜宮病院の全焼から1年。医学生・天馬はゼミの課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。やがて制度の矛盾に気づき始める。その頃、桜宮一族の生き残りが活動を始め……『螺鈿迷宮』の続編登場!
海堂 尊[カイドウ タケル]
著・文・その他
内容説明
桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。東城大学の劣等医学生・天馬は課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。同級生の冷泉と取材を重ねるうち、制度の矛盾に気づき始める。同じ頃、桜宮一族の生き残りが活動を始めていた。東城大への復讐を果たすために―。天馬は東城大の危機を救えるか。シリーズ史上最大の因縁がいま、解き明かされる。メディカル・エンタテインメント、驚愕の到達点!
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』で2006年デビュー。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さばかん
103
終わっちゃったなぁ。Aiセンター最後の日を別視点で描いた一作。あの日彼女たちが何を考えてどう行動していたのか、語られなかった部分が明らかになる。その前に、医学生たちが死因究明制度についてのレポート作成のため東奔西走するお話がついている。今作で全ての物語が収束する。過去の因縁も、桜宮の闇も。いや、全てではないし、それほど収束もしていないような気もするけれど。まだまだ東城大、世良、彦根たちの物語を読みたい。天馬は立派な医者になれるだろうか、心配だな。最後にこの場であえて言おう、飛べ、綿毛と。2017/01/18
まゆちん
88
「ケルベロスの肖像」を補完するお話だけど、「ケルベロス」がエンターティメント的な感じでむしろコチラが本筋のような感触。落ちこぼれ返上の天馬くん、桜宮のお嬢の碧翠院関係者視点から語られ「ケルベロス」のクライマックスが少し明らかになる。清川教授は帝華大じゃ?と思ったら弟の方だったか。。。しかし桜宮家の一族ってどこまで広いんだろう。。。この調子ではまだ続きがありそうかも?2014/06/15
りょうこ
69
ケルベロス読んでないけど..螺鈿迷宮を読んだから、まぁ大丈夫だろうと思って読んじゃった!オチがわかっちゃったからケルベロスはしばらく後回しでもいいかな(笑)螺鈿迷宮から続けざまに読んだので一連の流れは良かった!ってか?確かに..螺鈿迷宮からの若干の不自然さがここではっきりした!なるほどね!まだ読んでない白鳥、田口シリーズは後々読破しないとな!2015/09/04
五右衛門
65
読了。久しぶりに海堂(東城大)シリーズ満喫しました。終盤懐かしい登場人物がどんどん登場し、最後はオールキャストでの会議風景。みんな絡んできました。途中から既視感に襲われあれ?この本読んだことなかったっけ?となりました。読み終えてもまだモヤモヤしていたんですが解説読んで納得しました。表と裏?一つの物語を田口先生と天馬君で見ていて二つの物語が出来上がっているらしい。これも彦根先生の言う物事の見方で違う見解になるお手本かな。2018/09/25
Yobata
63
東城大医学生の天馬は生真面目な優等生の冷泉深雪と「死因究明制度の問題点」という課題を調べることに。その研究を見込まれ、今度桜宮に建てられるAiセンターのオブザーバーに抜擢されるも桜宮一族の生き残りが動き始め…。バチスタシリーズ最終巻「ケルベロスの肖像」の舞台裏的な物語。Aiセンターが炎上するまでを天馬,小百合,そしてすみれの視点で描く話で、やはりすみれは生き残ってたのか。小百合,東城大のさらに裏側で暗躍していたすみれ。小百合の暗躍は本編で大体知ってたけど、それを阻止しようとそのさらに裏で暗躍していた→2015/03/08
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