内容説明
日本の陰陽道・修験道・密教・神道の中に中国文化の影響が指摘されて久しいが、具体的にその軌跡を辿ることは困難であった。本書は新しい国際交流の場を得て活発に討議された日本・フランス・中国の学者による宗教文化研究の交流を紹介する。
目次
絵札のお礼
中国宗教文化(特に符呪文化)の日本への伝播と受容
中世日本神道と道教―吉田神道における「太上玄霊北斗本命延生真経」の受容
陰陽道の史的発展
儒教・道家の思想交渉上における玄学
中国・日本の密教における道教的要素
仏教の論義について
『洞淵神呪経』の祭儀の伝統―龍王の儀礼
太極の観念の地位と意味
福建省の神話とシャマニズム
日本民俗信仰に表われた“符呪”
中国伝統戯中の王昭君戯―民俗研究資料の一例
水陸斎の神々
霊宝科儀の展開
第5回日仏学術シンポジウム東洋学第一部会経過報告
会議報告
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