出版社内容情報
丹沢山中で相見えた大鳳と久鬼。大鳳の眼の前で、久鬼は己のキマイラを制御してみせる。共に闘おうと差し伸べた手を拒絶された久鬼は、深雪のもとに。一方大鳳は行き場を求め、渋谷を彷徨う。怒濤の第4弾!
内容説明
丹沢山中で相見えた大鳳と久鬼。大鳳の眼の前で、久鬼は己のキマイラを制御してみせる。共に闘おうと差し伸べた手を拒絶された久鬼は、ある企みを持ち、織部深雪のもとへ。一方、龍王院弘を退け、己の殻を破った九十九。誘惑され脇田涼子を抱くが、深雪への思いは募る。そして行き場を失った大鳳は渋谷の街を彷徨う―。龍王院対ボック、久鬼対菊地、久鬼対九十九。闘いは加速し、物語は大きくうねる。怒涛のシリーズ第4弾!
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白きゅま
42
【再読】夢枕獏の生涯小説第4弾!主人公である大鳳や久鬼の描写より、九十九の成長譚の話しでした(^^)/最初はイヤな奴と思っていた坂口が少しいい奴に思えてきたり、菊地のその後が気になったりと楽しめる作品でした(^^)/自由人岩さんも登場し、今後どのような展開になるのかますます目が離せません!やはり女性キャラクターは、個人的には深雪より涼子さんの方に惹かれてしまいます♪14-702014/09/30
おかむー
31
角川版キマイラ第4巻。前巻の流れからオトナの階段をひとつのぼった九十九の登場率が高いものの、鳳×久鬼、龍王院弘×ボック、久鬼×菊池、九十九×九鬼の4バトル+妖怪・宇名月典善のヤ○ザいじめと地味に盛りだくさん。生々しいエロスとそれぞれの苦悩をじわじわと掘り下げつつも、復讐に燃える班孟の来日や自由人岩さんなど新キャラもさらに追加され、まだまだ物語としては序盤。過去何度も読んだ物語とはいえ、熱の伝わってくる格闘シーンには血がたぎるね。この角川版が初読のかたの感想も楽しみになってもきたぞ(笑)。『よくできました』2014/06/08
木村 武史
14
再読。深雪ちゃんが・・・。今回は、九十九の復活、九鬼が敵となるお話、そしてこれからのドラマを織りなす人物が登場する回でした。いやぁ、今回も主人公の大鳳吼くんは、登場は少しだけ。アニメ大丈夫かな。ちょっと心配。2020/11/06
MarsAttacks!
11
この巻も話は進みませんね!しかも新たな登場人物の登場に、あの闘いの決着はどうなったのか?気をもたせたまま次巻へとなりました。まだソノラマ文庫版で読んでいるはずなのですが、すっかり忘れていますね(笑)、新鮮な気分で読めてなかなか楽しいです。2016/12/04
はかり
10
いよいよキマイラと化した久鬼と九十九が対決する。しかし、キマイラに勝てる術はない。どうする九十九。中国から渡来した敵はどうなる。このシリーズはとてつもなく続くらしいが、どうする。2025/02/12