角川文庫
魔女の宅急便〈3〉キキともうひとりの魔女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041009499
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

出版社内容情報

16歳のキキのもとへケケという少女が転がりこんできて宅急便の仕事を横取りしたり、とんぼさんとのデートに居合わせたりと振り回され放題。反発しあいながらキキも少しずつ変わっていき…シリーズ第三弾!

内容説明

キキがコリコの町に住むようになって4回目の春。ケケという風変わりな女の子が転がりこんできたことで、キキの暮らしは一変します。不思議な力と自由奔放な発想を持つケケは、キキの行く先々に現れては、何かと怪しい様子を見せます。キキの心は次第に不安や疑いでいっぱいになっていきました。ふたりは互いに反発しあいますが、やがて自分の本当の気持ちに気づいたキキは、また一歩、大人の階段をのぼるのでした。

著者等紹介

角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からのブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさいえりまきに』で産経児童出版文化賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

99
「あの子がじゃまをする。わたしの大事にしているコリコの町のくらしを」ある日突然飛び込んできた四つ下の女の子ケケ、キキはケケに押されてどんどん自分を見失う。静まっては波打つ感情、湧き上がる不安、痛みを増す心の刺、そんなキキの大人びていく心情が描かれている。「わたしはとんぼさんがすき、とんぼさんのコリコの町もすき」見えないけど消せない思い出、見つけること、空の中、果てしないことの中に魔法はある。子供の終わりの扉は大人のはじまりの扉、できることひとつを宝に通る時、新たな自分に出会うのだ。「あなたにもきっとある」2020/02/23

たるき( ´ ▽ ` )ノ

97
キキの気持ちが、痛いほど伝わってきた。私もそんな気持ちになったことあるなぁ…。苦しかったり、ハラハラする中にも、柔らかい場面があり癒された♪4巻も続けて読もう☆2015/07/25

ちはや@灯れ松明の火

95
魔女の宅急便、ライバル出現です。暗闇に光る赤い玉、結い上げた髪は小鬼の角、四年目の春に巻き起こった嵐。ひとつの町にふたりの魔女、積み重ねてきた日々が揺らぐ危機、あざ笑うようにその名が響く。ふうせんパン、飛行クラブ、大切だと思っていた場所に入り込んでくる影。けとばした相棒、浮かれたミカン色のドレス、大切にしていたものまで自分で放り投げてしまう。影が心の中にまでしみ込んでくる。それでも、町を離れるには、手を離すには、あたたかさを知りすぎてしまったから。嵐の後にのぞく青空、迷子になりかけた気持ちが帰ってくる。 2014/08/21

nz

93
1と2の自分の感想を読み返したら、ほぼ同じことを書いてて笑えました。さて第3巻。実は年長さんくらいの時に初めてひとりで読んだ「本」と言えるボリュームの本が、ジブリの大判絵本「魔女の宅急便」。でも、あんまり好きじゃなかったんです。その時はうまく説明出来なかったけど、心がざわざわして、もやもやして、悲しくなった。今回第3巻を読んで、その理由が20数年ぶりに分かった気がしました。このシリーズの根底にある、悲しさみたいなもの。2014/05/27

白きゅま

80
コリコの町に来て四年目を迎えたシリーズ第3巻。とても風変わりなケケという女の子が転がり込んで来て、キキの気持ちは不安や疑問でいっぱいに!大人になっていく過程ではとても必要な話しだと思いましたが、正直気持ちが前向きでない時には、少し辛い作品となっています(+_+)そうした中でも、「タカミカラさん」と「ぞうさんからうさぎさんへ」は和やかにさせてくれる話しでした(^^)/2014/01/21

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