出版社内容情報
榎田 ユウリ[エダ ユウリ]
著・文・その他
中村 明日美子[ナカムラ アスミコ]
イラスト
内容説明
妖怪のDNAを持つ存在、「妖人」。茶室「妖〓(き)庵」の主・洗足伊織は、すば抜けた美貌と洞察力を持つ妖人だ。人間と妖人とを見分けるその力で、警視庁妖人対策本部、略してY対の捜査に協力している。今回の仕事は、予言ができる妖人「件」を名乗る占い師の真贋を見分けること。その矢先、本物の「件」である、美しい女性占い師が殺されて!?伊織の「家族」で妖人の美少年、マメとの絆も描かれる、大人気妖怪探偵小説、待望の第2弾!!
著者等紹介
榎田ユウリ[エダユウリ]
東京都出身。おもにライトノベルにて活躍。榎田尤利名義でも著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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モルク
113
シリーズ第2弾。妖怪のDNAを持ち、人間と妖人の見分けのできる洗足伊織は再びY対の捜査に協力する。予言ができる「件」をうたって占いをするものは本物の妖人件か。そこにゴスロリ少女、果てしない大食いに悩む少女、まめにできた新しい友人が絡み、そして裏にはあの青目が潜む。キャラが際立っているので、すんなり入ってくる。青目と伊織の関係は…二人の過去も気になるし、今後の絡みも目が離せない。2021/07/06
とも
92
キャラクターがしっかり設定されているので安定して世界観が作られてるように感じました。 マメとテルとにゃあさんの和ませ力は半端ないな・・・。 趣味のせいか登場人物が出揃った時点で関係性はわかったのでハラハラ要素は少なかったけど楽しく読めました。2014/03/09
シ也
90
犬派だけど猫のにゃあさん。可愛い。カワユイ。テルくんの存在には薄々感づいてはいたけど最終的な真相までは見抜けなかったので、ラストの真相にはびっくらこいた。何よりスミレさん。正体の予想してたら本当にその通りで「ヨッシャ」と膝を叩いてしまった。脇坂刑事は安定のキャラだけど、一課の玖島刑事が意外と好い人な感じでこれからの絡みが楽しみになってきた2015/10/28
りゅう☆
84
妖怪≪まどべったり≫の脇坂にプッ。天然で凹まない脇坂のキャラが面白い。洗足家ではマメが痩せっぽっちのテルと出会い猫のにゃあさんを飼うことに。ある日、予言をする妖人≪件≫の占い師とその内縁の夫が殺された。娘の咲耶が男を殺したという。この咲耶が自己中チューな痛い子でイライラする。一方食べずにいられないスミレはその過食からフラれる。そしてまた青目が何か企んでる。彼が道連れにしようとしてる人物を見事探り当てた伊織の推理力洞察力に感心。一件落着でほのぼのしてたのに最後で≪悪鬼≫の恐ろしさが明らかに。伊織が心配です。2018/09/01
眠る山猫屋
82
深山木薬屋シリーズや京極堂を思い起こさせる設定だけに、まだまだ慎重に読んでみた二巻。やっぱり面白い!青目の背後に誰かいるのかと思っていたが、最初からラスボス登場なんですね、意外と斬新かも。今回もマメくんと脇坂さんにやられました。いいヤツ過ぎるよ、みんな!テルちゃんもまた登場すると良いな。二口女さんも。2016/11/07