出版社内容情報
エリート官僚の太田豊太郎は、留学先で孤独に苦しむ中、美貌の舞姫エリスと恋に落ちた。世紀末のベルリンを舞台に繰り広げられる激しくも悲しい青春を描いた「舞姫」など5編を収録。文字が読みやすい改版。
内容説明
幼いころから優秀で、勤める省庁から洋行を命じられた太田豊太郎は、数年後、孤独感にさいなまれ、ふとしたきっかけで美貌の舞姫エリスと激しい恋に落ちた。すべてを投げだし恋に生きようとする豊太郎に、友人の相澤は、手を尽くして帰国をすすめるが…。19世紀末のベルリンを舞台に繰り広げられる、激しくも哀しい青春を描いた「舞姫」ほか、「うたかたの記」「文づかい」「普請中」、そして翻訳「ふた夜」を収録。
著者等紹介
森鴎外[モリオウガイ]
1862年、島根生まれ。本名、森林太郎。81年に東大医学部を卒業、陸軍軍医となる。4年間のドイツ留学を経て、軍医としての職務のかたわらで「舞姫」「うたかたの記」などを執筆。「即興詩人」や「ファウスト」の翻訳、「阿部一族」「山椒大夫」などの歴史小説等、幾多の名作を世に残した。1922年、文京区千駄木の自宅で萎縮腎と結核のため永眠。洋学・漢学の知識が深く、広く芸術にも親しんだ超人的教養人であった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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