角川ホラー文庫<br> 白い封印―美術調律者・影

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角川ホラー文庫
白い封印―美術調律者・影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041007563
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

異形の天才芸術家にして父・黒形上との二度の対決を経て、ついに自分に起きた忌まわしい過去を思い出してしまった影。さらに、父と自分にまつわる、ある血の因縁の存在を知り――。シリーズ最高潮の第3弾!

内容説明

世界を自分の色で支配しようとする異形の天才芸術家、黒形上赤四郎。父でもある男との二度の対決を経て、影は幼少期の忌まわしい事件と血の因縁を知らされる。家系を調べると、一族には陰惨な過去がつきまとっていた。そんな中、黒形上が遺した呪いの原型を使い、世界の破滅を企む崇拝者がまた現れる。黒形上の出現を予想した影たちは、惨事を防ぐべく動き出すが…。父と息子の闘いの行方は!?シリーズ最高潮の第3弾。

著者等紹介

倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社勤務を経て、98年より専業作家。幻想小説、ホラー、ミステリ、時代小説を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カナン

43
赤と黒を経て舞台は白へ。鬼才ばかりを生み出した形上家の秘密が今明かされる。本来「形上」という表記ではなかった名。影に立ちはだかる実父・黒形上赤四郎と、血を継ぐ皆に流れている神より忌まわしき黒い血の存在。闇に似て無にも似た、真理であり原始であり終焉でもある黒と白の凄絶な明滅。終わりと始まりは同質であり、生死も明暗も互いが無ければ存在できない。母の血の海から救い出された影には、扼殺される事の免れた透明な色が溢れている。澄み切った旋律。柔らかな筆。美を調律する者としての真の才能が開花したところで、残るは最終巻。2023/02/25

烟々羅

12
寝不足で頭が働いていない日は、夢のようなホラーが読みたくなる。赤・黒・白の既刊三部シリーズ。赤を読んで怖さを絶賛し、購入したあと長らく放っていた本作に手が伸びた。 わざわざ1の次に3を読むわけもなく、作中過去の事件として音楽の赤、彫刻の黒とあったことが描かれ、飛ばしてしまったことに気づいた次第。本作は絵画の白だ。 あいだ一冊とばしたせいか、怖さの違いが目立つ。 凄惨な事件もすべて抽象的だった第一作に対し、ストレートに、具体的に惨劇が起きるのが本作。 眠気覚ましとして考えればは期待以上だったが、心臓に悪い2016/04/28

きゅーま

8
美術調律者シリーズ3冊目。おいしい料理で今流行のペンションがらみで起こる事故死…黒形上の崇拝者と思しきペンションオーナーに探りをいれるチーム三島だが、思わぬ悲劇が…!? 形上家の系譜に隠された秘密に肉薄するもそのおぞましい秘密は影の心にも重くのしかかり…いやはや、なかなか決着つきませんね… そしてついに身内に犠牲者が…うう…寂しいものですね… そして「名状しがた」すぎてクトゥルフ的な真相を想像してしまいますが…2013/04/23

マカ

7
美術調律者シリーズ第3弾。形上家の家系の一部?が明らかになった。けどまだまだ分からないことも・・・影と父の対決の決着はまだつきそうにない。今回はグロさが抑え気味だったけど、遂にチームから犠牲者が!!影の理解者だったのに何故殺しちゃったんだー!!そんな身近なところから犠牲者出さなくても・・・影が心配だ。2014/09/20

あいちょ。

6
前作で読むのを止めるつもりやったに、結局買ってしまったよ…。 そして、まだ続くんだろうね、これ。2013/05/02

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