出版社内容情報
あの連ドラが映画に! 彦一が命を賭けて守った大切なのものとは!
堅気では生きづらかった元極道の彦一は「極鵬会」入りする。組長は彦一に劣悪な老人介護施設を任せ年金や生活保護をせしめさせた。淡々と仕事をした彦一だったが、老人を食い物にすることに抵抗を感じ始める…。
内容説明
堅気となった元極道者の翼彦一は、老いた強盗を助け刑務所行きに。堅気の生きづらさから極道に戻る決意をし、刑務所で再会した強盗・蔦井のツテを頼り出所後「極鵬会」に入る。任されたのは行き場のない老人を劣悪な介護施設に入れ、金をむしりとること。老人を食い物にすることに抵抗を感じ始めた彦一は施設の改善を図るが、それを組は心よく思わなかった。大切なものを守ろうとする男の姿を描く、感動の映画ノベライズ。
著者等紹介
池上純哉[イケガミジュンヤ]
脚本家
相田冬二[アイダトウジ]
ライター/ノベライザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えりまき
15
2023(74)今野敏さんの任侠シリーズかと思ったら、違いました。元極道の彦一が、劣悪な介護施設「うみねこの家」を大改造するお話。「・・・あんたの施設を見たとき、おもったよ・・・高齢者が求めているのは、立派な施設でも、便利な介護用品でもない・・・ひとの感触っていうか、自分を認めてくれるひとと一緒にいる実感なんじゃないかって・・・」。コメディ要素もあり楽しめました。 2023/03/20
sleep@芒羊會
5
映画は見ていないけど、楽しく読めた。あれよあれよという間に話が展開していく様は、映画ならではなのかもしれない。(^_^;)2014/08/08
ゆかぽん
3
草薙剛さんがドラマでやっていたのを見逃してしまい、図書館に本があったので読んでみました! 最初は仁侠がどう介護に繋がるのだろうとはらはらしましたが、彦一がうみねこの家で暮らす高齢者達を上手く先導し、自分の出来ることを自分のペースで行わせ、自分の居場所作ってあげたくだりは、現実の老人施設でも充分通用するなぁ~と思いました。2015/11/11
新井純
1
出所したヤクザが、高齢者施設の運営を担うことになる。 家族に混むたがられた高齢者、その家族と触れ合うことで、本当の高齢者施設作りに取り込み始める。 実際、施設待ちが多い、理にかなった施設な気がした。2015/10/26
渡辺 にゃん太郎
1
今までの介助を真昼間から焼酎を仰いでいる看護師兼ヘルパーが一人でできるはずないし、特養の要介護度の平均が4に近い現実を考えるとツッコみどころに霧がない。そもそも作品中でそんなに介護していないが、理想としてはグループホームみたいなものを描きたかったのだと思う。一方で任侠は彦一さんのカッコいい場面が多々見られるので、フィクションとしての任侠を好む人は作品を面白く感じるかもしれない。しかし話を詰め込みすぎてあと100ページくらいは必要だったと思う。ドラマでおなじみのりこさんの取ってつけた感が否めない。2014/12/27