角川文庫<br> エンディングノート

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角川文庫
エンディングノート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041004289
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あなたは、大切な人にちゃんと伝えていますか――?

30代半ば人生つまずき気味の脚本家の卵、良子が出会ったノート、それは死ぬ前に自分の気持ちを整理するためのものだった。ノートをきっかけに良子の人生はめまぐるしく動き出し……。心震わす感動の物語。

内容説明

神尾良子、33歳。ライター業で食べている駆け出し脚本家。彼氏なし。親との関係、やや不良。停滞気味の人生に焦りを感じている―。大学時代の恋人からの依頼がきっかけで、良子はあるノートと出会う。それは人生の最後に、遺される人に自分の想いを伝えるためのものだった。急逝した父も家族にノートを遺していた。そこに書かれていたある過去の真実。それは良子の人生を変え始め…。大切な人に会いたくなる心震わす物語。

著者等紹介

桂美人[カツラビジン]
1973年福井県生まれ。専修大学卒。出版社勤務、塾講師などを経て、現在レストラン経営会社勤務。2007年『ロスト・チャイルド』(受賞時「LOST CHILD」改題)で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。スピーディな展開と骨太の構成、そして、個性あるキャラクター造形で注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガミ

16
フリーライターの神尾良子(かみおりょうこ)が、元彼の会社が主催する文章講座で「エンディングノート」に出会うことで家族、特に父と向き合っていく物語です。文中に入る✳︎の小説や、かつての恋人の洋介の謎など、色々なものの付箋がうまく盛り込まれ、徐々に明かされる展開が読みどころでした。父が密かに書いていたエンディングノートに対する良子の思い(p253〜)を読むと、互いの不器用さと後悔がにじみ出ていていましたが、ここには良子の「一人の娘らしさ」が出ていて、安心感を覚えました。2015/12/18

mimimama

6
図書館の郷土作家コーナーで出会い、タイトルに惹かれて借りました。何の先入観もなく読み始めたのですが、水晶が浜と良子さんの話がどう関係しているのかわからぬまま終盤に…。あー、そういうことだったのか!納得&何とも切ない…。だけど、とても強いメッセージが込められていたんだな。個人的にはエンディングノートは遺したい。何せ身の回りを整理整頓するのが苦手なので、それくらいしないと家族に迷惑をかけそうで…。上手く言えないけれど、思いはその都度ちゃんと伝えていかなければいけないですね。自分のためにも周りの人のためにも…。2016/09/30

Yunemo

6
人の死は誰の上にも等しく訪れる。生まれた瞬間から老いは始まっている。気付くと周りには誰もいない。一人になると自分だけが取り残された気がするのは何故。親との向き合い方。主人公のクールさ、いわゆる厭な性格が、物語が進行していく中で変化していく様が読み取れる。このところが作品の良さにつながっている。  本編と関係ないと思われた物語が、最後に結び付くところ、また面白い。2012/08/28

パンダプー

4
なんだか、不自然な話し運びと、主人公が好きになれないのとで、イライラしながら、途中はななめ読みで、どうにか読んだ。桂望実さんと勘違いもしてた。2012/09/10

ごえもん

3
タイトルと作者が福井県出身と言う事で旅行先の福山駅の書店で購入。ただ、思ったような作品ではなくて(一冊のノートが引き起こす奇跡とあったので、勝手に物語を想像した)、タイトルもやや活かせていない感じ。主人公の神尾良子の性格がちょっと共感を阻害するマイナスにもなるんだけど、それでも帯にあるように「アラサー・アラフォー女性の共感度No1」ってことかな?父娘の関係がよくある話でもあるけど、そこまで確執が続くものかと私には理解できなかった。2012/09/30

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