角川文庫
特殊清掃会社―汚部屋、ゴミ屋敷から遺体発見現場まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041003763
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

誰かがやらなければならない仕事、それが「特殊清掃」だ!

汚部屋、ゴミ屋敷から腐乱死体が放置されていた家まで。どんなに悲惨な現場でもクリーンナップしてしまうプロ集団の仕事ぶりを徹底ルポ!

内容説明

2トントラック1台分の空き缶や汚物の入ったペットボトルが1000本以上も散乱した部屋。あるいは床から1メートル以上も不用品が積み重なっている家。そして死後数週間経って発見された腐乱死体のあった現場…。普通の人には立ち入ることさえできない苛烈な場所を専門に、清掃、整理する男たちがいる。凄まじい状況の中で、彼らが見たものは何か。本当の修羅場を知るプロだけが語ることができる驚愕のルポ。

目次

第1部 汚部屋に住む人々(「特殊清掃」という仕事;床上百五十センチの不用物;汚部屋に生まれた子どもたち;現金とエログッズと;さまざまな汚部屋、それぞれの臭い)
第2部 遺品は語る―浮かび上がる故人と遺族の物語(故人の荷物を整理する心;孤独な老人の哀しき性;奪い合い 豹変する親族;哀しい別れ、爽やかな別れ)
第3部 “マルトク”現場の話(プロしか立ち入れない世界;罪深き死 自殺;孤独死 この国の現実)

著者等紹介

竹澤光生[タケザワミツオ]
1974年生まれ。定時制高校を卒業後、営業職に就き話術を学び、のち学生時代のアルバイトを生かし、某大手引越会社にて搬出・撤去作業を学ぶ。2007年不用品回収・遺品整理専門業者(株)セントワークスを設立。現在代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

64
初読。2014年437冊め。汚部屋住人はみんな「誰々の部屋なんです」「部屋を貸していたら汚されて」と、自分の部屋ではないアピールをするという。特殊清掃は凄惨を極める。私も死臭は知ってるけれど、こんな体液が滲み出るような片付けは…と思ったが、私も孤独死の可能性が高いのだものな。人間はみんな死んだら水になる。2014/05/31

GAKU

58
この手の本は何冊目かになるので、同じような内容にだんだん慣れて来てしまいました。しかし初めて読む人には結構衝撃的でしょう。特にマルトクと呼んでいる特別な清掃に関しては、悲惨でした。そこで気になったのは死体の腐敗臭のくだりです。動物の肉や、魚の内臓が腐った臭いとは全く比べようがないほど酷い臭いで、たとえようがない悪臭だと書いてありました。出来れば一生嗅ぐ事が無い事を祈ります。2016/12/23

kinkin

53
大変な仕事であると思う。汚部屋、ゴミ屋敷、遺体発見現場。こんな仕事、誰かがどこかでやっていることをあまり意識していなかったので、その苦労ぶりがよくわかった。人の死にはいろいろな理由がある。家族に看取られる死、突然の事故死、事件による悲惨な死、そして自殺。これからの希薄な人間関係のなか、誰にも知られない死も増えることだろう。そんな仕事を進んで引き受ける人が必ず必要なことは確かだ。解説に書かれていた「生き物が死ぬとどうなると思いますか?答えは水。水になるんです」という言葉が印象的だ。2014/05/25

おいしゃん

30
とにかく内容がグロいので注意。そしてそんな凄まじい現場も、誇りをもって仕事する彼らが凄い。2019/12/22

F

25
リアル版「あなたの知らない世界」。想像を絶する…とまでは行かないが、事実をもとにしているだけに、妙に感心してしまった。特殊清掃の料金、部屋を埋め尽くすウジとハエ、清掃に臨む真摯さ、手際の良さ、しかして勿論人間だから現場に際しては色々なことを感じていること。また、汚部屋の主たちのこと。形見に群がる遺族とか、汚部屋で生まれ育った子供たち、自殺の現場、これからも増え続けるであろう孤独死のこと……読み終えて、ひどく疲れてしまった。でも、もう夜も遅かったのだけど、なんとはなしに部屋の片付けをはじめてしまっていた。2012/08/29

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