出版社内容情報
奇才の防犯探偵・榎本が、難攻不落の密室事件に挑む!防犯コンサルタント(本職は泥棒?)・榎本と弁護士・純子のコンビが、4つの超絶密室トリックに挑む。表題作ほか「佇む男」「歪んだ箱」「密室劇場」を収録。防犯探偵・榎本シリーズ、第3弾。
貴志 祐介[キシ ユウスケ]
著・文・その他
内容説明
元・空き巣狙いの会田は、甥が練炭自殺をしたらしい瞬間に偶然居合わせる。ドアにはサムターン錠がかかったうえ目張りまでされ、完全な密室状態。だが防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、これは計画的な殺人ではないかと疑う(「鍵のかかった部屋」)。ほか、欠陥住宅の密室、舞台本番中の密室など、驚天動地の密室トリック4連発。あなたはこの密室を解き明かせるか!?防犯探偵・榎本シリーズ、第3弾。
著者等紹介
貴志祐介[キシユウスケ]
1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、作家に。96年「ISOLA」が日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格ISOLA』と改題して角川ホラー文庫より刊行される。翌年、『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞、同書は100万部を超えるベストセラーとなる。2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
581
前作よりも楽しめた。『鍵のかかった部屋』のトリックはイマイチ絵が浮かんでこないので、正確に把握できているか不安。なんの前置きもなく「古い知り合いです」と登場した榎本が愉快。全体的にギャグ要素も前作より高めであり、純子弁護士が『硝子のハンマー』の頃とかなり印象を違えているが、これはこれでアリ。長編をもう何作か出して、短編と長編で違うテイストを楽しめるようになれば良いのだが・・・。「密室専門」を打ち出している事で、フーダニットの要素皆無でも成立しており、短編集として上手な構成だと感心してしまう。続編希望。2016/10/08
nanasi
172
表題作を含め四つ短編が収録されています。カバーデザインは高柳 雅人さんです。杉江 松恋さんが解説をしています。表題作が一番すきです。「硝子のハンマー」と「狐火の家」も読んでみたいと思います。2013/06/12
雅
131
シリーズ物とは知らずに読んでしまった。ドラマに成ってたのも知らなかった。それでも楽しめたけど。思いの外、コメディ要素が多くてサクサク読めた。他の作品も読んでみようかな2021/06/19
KAZOO
131
貴志さんの防犯コンサルタントと女性弁護士のコンビによるミステリーシリーズの3作目のようです。私は貴志さんの小説は長編を中心に読んできたので短編というか中編が4作収められているのは初めてでした。仕掛けは昔のディクスン・カーを思わせるような密室事件が中心でそれなりに楽しめました。前作2作品も読もうかという気になりました。2019/10/02
優希
128
密室系トリックなだけあり、防犯探偵の活躍するミステリーというのにしっくりきます。あまりこの手のトリックものは読まないので、全てに当てはまるとは思いませんが、若干無理していて現実離れしているなという印象でした。ミステリー小説であるのだから、不可能でなければどのようなトリックでも構わないのでしょうけれども。何だか強引な展開が広がっていたようなところが気になりました。2017/04/22