出版社内容情報
少年少女の成長を描く、戦争小説の傑作
未完にして大作。急逝した著者が遺した、希望と勇気の物語。
内容説明
戦争孤児が見る夢を、佐々木海人も見る。小さな家を建て、消息不明の母を捜し出して、妹と弟を呼びよせて、4人で慎ましく暮らすという夢を。8歳のころから見つづけてきたささやかな夢だ。そして応化19年6月、ふたたび戦争の季節がおとずれる。―突撃する。蜂起する。俺たちは戦争に勝利する―『裸者と裸者』『愚者と愚者』に続く、“応化クロニクル三部作”完結編。
著者等紹介
打海文三[ウチウミブンゾウ]
1948年生まれ。早稲田大学政経学部卒。93年、『灰姫 鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作となる。2007年10月9日、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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