出版社内容情報
不思議な生き物・いけちゃんと少年の心の交流を描く、叙情漫画の金字塔!
ある日、ぼくはいけちゃんに出会った。いけちゃんはいつもぼくのことを見てくれて、ぼくが落ち込んでるとなぐさめてくれる。そんないけちゃんがぼくは大好きで……。不思議な生き物・いけちゃんと少年の心の交流。
内容説明
いけちゃんはね、うれしいとふえるの。こまると小さくなるの。あったかいとよくふくらむのよ―。うれしいときもかなしいときも、いつもそばに寄り添ってつぶらな瞳で見守ってくれるふしぎな生きもの、いけちゃん。そんないけちゃんがぼくは大好きで―。少しずつ大人の階段をのぼっていく少年期のやわらかな心とみずみずしい風景。かつてこどもだった大事なあなたに贈る、西原理恵子初の叙情絵本。
著者等紹介
西原理恵子[サイバラリエコ]
1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学在学中に『ちくろ幼稚園』で漫画家デビュー。97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。2004年『毎日かあさんカニ母編』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン・シャーリーこと寺
43
かねてから読みたいと思っていた西原理恵子の漫画絵本。一読。私の好きなおーなり由子の絵本『モーラとわたし』に似ている。どちらも子供時代のイマジナリーフレンドのお話。『モーラ』が女の子のそれなら、『いけちゃん』は男の子のそれだ。『モーラ』は基本的に女の子の成長と人生がモーラを凌駕している所があるが、こちらはいけちゃんの存在が大きく、切ない。私は好きな人の過去をさほど問わない。最近や現在が全てだ。だから女性の恋する気持ちは私が思っている以上に深いものだと知り、感動した。角田光代の解説も素晴らしい。2015/03/11
橘
38
映画を観た時もそうだったけど、とても泣きました。映画を観ているので、いけちゃんは何なのか分かっていましたが、それでも涙が。西原理恵子さんの本は初めてでしたが、いけちゃんのシーンの余白が好きです。くるくる顔や形が変わるいけちゃんがかわいい。だいすきがほしかったいけちゃんもかわいい。まってるのならとくいなの、といういけちゃんが切ない。シンプルですが、心に響きました。とても良い時間でした。2016/11/24
mincharos
29
久しぶりに再読。いけちゃんかわいい。そしてやはり泣ける。いけちゃんの正体が分かってからもう一度読み返すと、更に泣ける。子供を産んで、しかも同じ男の子を育ててる今、くだらない男子のあれこれを微笑ましく母親目線でも読んでしまってやばい。うちの子にもいけちゃんが側にいてくれたらいいのにな。(うちの子まだ学校行くのに泣いてるの)復讐の練習。「おとなになって好きな人ができたらこのことを話すといいよ。好きなひとがわらってくれるよ」大好きー!2018/09/25
眠る山猫屋
26
やっぱりウルウルした。つうか、普通泣くよね!?泣かないわけないよね!? 好きだとかならず帰ってこられるのかなぁ…2011/11/30
あっちゃん
25
旦那が買って来たのだけど、何?と思っていたら、有名な絵本だったのね(笑)子供向けとは違う、大人が心に響く絵本!映画にもなったの?今度探してみよう(  ̄▽ ̄)2017/08/17