角川新書<br> 海の城―海軍少年兵の手記

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海の城―海軍少年兵の手記

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  • サイズ 新書判/ページ数 480p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040825106
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「どうせ、……いつかはお互いに、戦場で死んでしまうんだ、それなのに……それなのに……」

志願兵として「不沈艦」に乗り組んだ少年・北野が直面した海軍の現実とは? 1943年春、いまだ戦火から遠い播磨(武蔵をモデルとした架空の船)はトラック島へ入港、同型艦大和から連合艦隊旗艦を引き継ぐことになる。帝国海軍の旗印として聳え立つ「海の城」の上では、法外な私的制裁、理不尽な罰直、性的虐待が横行していた。北野たち新兵は、剥き出しの暴力を必死に切り抜けるが、やがて同胞の命を失うことに……。銃火も爆撃もない、知られざる地獄を描く無二の戦記文学、復刊!

◆毎日のように甲板に整列させられ、棍棒で殴られる
◆自殺した同胞の遺体に暴行する憲兵
◆同年兵同士を殴らせ合う「対向ビンタ」

第一章 戦艦播磨の出航 
第二章 制裁の横行、ささやかな宴
第三章 花田の失踪
第四章 移譲される暴力
第五章 同胞の死
第六章 山本五十六長官の戦死
第七章 思いがけない入港
第八章 帰郷
第九章 自殺、ふたたび海へ
第十章 天皇の行幸

内容説明

聳え立つ連合艦隊旗艦の上には、法外な果てなき暴力の世界が広がっていた。1943年初頭、いまだ戦火から遠い戦艦播磨に乗り組んだ少年・北野は上官の私的制裁や理不尽な罰直がはびこる海軍の現実に直面する。酒保どめ、新兵の逃亡といった事件を切り抜けつつも、やがて仲間の命を失うことに…。海戦史の余白に埋もれた、もう一つの地獄を描きだす無二の戦記文学。鶴見俊輔氏の論考も再掲。

著者等紹介

渡辺清[ワタナベキヨシ]
1925年、静岡県生まれ。1941年、横須賀海兵団に入団(志願兵)、1942年戦艦武蔵に乗り組む。マリアナ、レイテ沖海戦に参加。戦艦武蔵撃沈のさい、遭難し奇跡的に生還。1945年復員。太平洋戦争の生き残りとして戦火の経験を書き残すべく、執筆活動を行うとともに、1970年より日本戦没学生記念会(わだつみ会)事務局長を務めた。1981年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

12
『戦艦武蔵の最期』に続く再刊は角川の壮挙。血なまぐさい戦闘シーンは皆無でも、ある意味『武蔵』より陰惨な描写が続く。「ビンタ、バッタの雨が降る」と歌われた如く、下士官や古兵からの暴力にさらされる日常。体罰のレベルを超え、人間性を傷つける悪意すら感じる。兵隊社会の過剰な「男らしさ」がこれに追い打ちを加え、新兵の中には男色の恐怖に怯える者もいた。一方、この地獄の生活の中で同年兵の絆が救いとなったこともよく分かる。だからこそ渡辺清は、戦後も自分だけ生き残った後ろめたさを引きずり続けたのだろう。2024/08/02

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