角川新書<br> 二〇三高地―旅順攻囲戦と乃木希典の決断

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角川新書
二〇三高地―旅順攻囲戦と乃木希典の決断

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824734
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日露戦争最大の激戦「旅順攻囲戦」。ロシア軍の要塞と機関銃が待ち受けるなか、肉弾突撃を繰り返し、犠牲者が続出した。なぜ失敗を繰り返しながらも、二〇三高地を奪取し、最終的な勝利を?むことができたのか。そのカギは、乃木希典らによる戦術の刷新にあった。未公開史料を含む日記や電報、回顧録などをもとに、気鋭の戦史学者が徹底検証する。
【目次】
はじめに ―爾霊山―
第一章 齟齬 ―第三軍の編成と前進陣地の攻略―
一、旅順攻囲軍の編成経緯とその問題点
二、第三軍司令部編成上の問題
三、前進陣地攻略戦
第二章 迷想 ―第一回旅順総攻撃―
一、攻撃準備
二、攻撃計画
三、攻撃実施
第三章 決断 ―前進堡塁の攻略と第二回旅順総攻撃―
一、正攻法への転換と窮地のリーダーシップ
二、前進堡塁に対する攻撃
三、第二回旅順総攻撃の攻撃準備
四、第二回旅順総攻撃
第四章 屍山血河 ―第三回旅順総攻撃と開城―
一、主攻正面論争と第三回総攻撃計画
二、第三回旅順総攻撃
三、決戦・二〇三高地の戦い
四、敗北から勝利へ
五、旅順開城
おわりに ―伊地知と乃木の評価―

内容説明

日露戦争最大の激戦「旅順攻囲戦」。日本軍は、ロシア軍の要塞と機関銃が待ち受けるなか、肉弾攻撃を繰り返し、犠牲者を続出させた。なぜ失敗を繰り返しながらも、二〇三高地を奪取し、勝利を掴むことができたのか。そのカギは、乃木希典らによる戦術の刷新にあった。未公開史料を含む、指揮官・参謀の日記や電報、回顧録などをもとに、気鋭の戦史学者が徹底検証する。

目次

第1章 齟齬―第三軍の編成と前進陣地の攻略(旅順攻囲軍の編成経緯とその問題点;第三軍司令部編成上の問題 ほか)
第2章 迷想―第一回旅順総攻撃(攻撃準備;攻撃計画 ほか)
第3章 決断―前進堡塁の攻略と第二回旅順総攻撃(正攻法への転換と窮地のリーダーシップ;前進堡塁に対する攻撃 ほか)
第4章 屍山血河―第三回旅順総攻撃と開城(主攻正面論争と第三回総攻撃計画;第三回旅順総攻撃 ほか)

著者等紹介

長南政義[チョウナンマサヨシ]
戦史学者。宮城県生まれ。拓殖大学大学院国際協力学研究科安全保障学専攻課程修了。國學院大學大学院法学研究科博士課程後期単位取得退学。国立国会図書館調査及び立法考査局非常勤職員、靖國神社靖國偕行文庫職員、防衛省防衛研究所研究会講師などを歴任。専門は日本近代軍事史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

76
日露戦争の旅順攻略戦について、詳細な史料吟味に基づくかなり精密な戦史だ。二〇三高地奪取については、乃木と児玉源太郎という親友のタッグによる勝利としており、「乃木は名将か愚将か?」という疑問に対して、著者なりの根拠をもって答えている。また、この戦いが機関銃を備えた要塞をいかに攻撃するかというものであった点で、第一次世界大戦の西部戦線の先駆けとも言えるものであったことも指摘されている。しかしこうした戦闘の場合、どうしても肉弾戦になり、兵士の犠牲が多くなるという、戦争自体のもつ重大な問題点も明らかにされている。2024/09/02

Tomoichi

37
この著者は「児玉源太郎」以来。坂の上の雲とは違う203高地の実情に迫る一冊。エッそうなの?それじゃあの名シーンが。。。って映画「二百三高地」マニアは叫んでしまう。でも研究が進むっていいですね。本書では兵站についても語られているがなぜ戦中に改善されたものが大東亜戦争では活かされなかったのか?勝った勝ったで武勇伝ばかりになってしまったのだろう。勝って兜の緒を締めよ。って難しい。乃木さんが名将かどうか?勝ったから名将だけど、それに耐えられなくて自死したんだろう。2025/04/06

KAN

24
既読の「乃木希典と日露戦争の真実」では、乃木将軍に対する司馬遼太郎の評価を覆す形で描かれていた。本書は乃木将軍率いる第三軍による旅順攻略戦を、記録をもとに詳細に描きながら、軍隊、組織としての評価を描く。仲代達也演じる映画のイメージだと、ひたすら消耗戦で、最後に二百三高地を勝ち取るというイメージだが、組織としての第三軍、そのトップである乃木将軍はリーダーとして、資質、人格を備えた、信望も篤い人物であることが本書では浮かびあがってくる。映画上の演出ではあろうが、二百三高地のラストシーンを思い出す。2025/03/03

鐵太郎

23
現代の戦史学者が著した日露戦史はいかなるものか、と一読。ふむ、これはカッコ付きの「平和主義者」は読んではならない本です。戦争に、一兵も損なわず鮮やかに勝利する論など持ち込むのは愚であり、戦うと決めた以上ここまで屍山血河を築く覚悟がなければ将とは言えないのだ、と教えられます。兵を殺す無能将軍⇒旅順攻略の聖将⇒何もしない凡将⇒人格だけで統制した幸運なる愚将⇒もしかしたら名将かも と、その評価が時代によって上がり下がりした乃木希典という軍人を、現代の視点で冷静に評価した一作です。見事だ。2024/11/21

MUNEKAZ

16
乃木将軍再評価の一冊。乃木が旅順攻略戦で犯した判断ミスもしっかり指摘しつつ、それでも彼が高い統率力と不断の意志で「負け戦」を勝ちに転換させたとする。著者の評価を首肯できるかは意見が分かれそうだが、第3軍の直面した事態、とくに陸軍中央から送られた事前情報のお粗末さはなかなかで、そこから勝利に持って行ったのは確かな力量が無いと難しいのかも。また海軍との共同作戦でもあり、時間的な制約も多い中で司令官の「決断」の重さは尋常ではない。予測不能な戦場で、決断を迫られる立場に耐えられる器が乃木にはあったのだろう。2025/05/02

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