記銘師ディンの事件録―木に殺された男

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記銘師ディンの事件録―木に殺された男

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  • サイズ 46判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152105059
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報



帝国辺境で技術省高官が変死した。体から突然、巨大な木が生えたのだ。捜査を開始したアナとディンは十人の技術省技師が同様に死亡し、海から現れる巨獣を阻止せんための防壁が破壊されたと知らされる。帝国を揺るがす事件の謎を二人は解くことができるのか!?

内容説明

神聖カナム大帝国は、海から襲い来る巨獣リヴァイアサンの襲撃を阻止せんがため、高度な生体改変技術を発展させている。その辺境のある豪邸で、技術省高官が体から巨大な木を生やした奇妙な姿で死んでいるのが発見された。死の謎を調べるのは、目隠しをして部屋から出ない異色の捜査官アナと、新人助手のディン。超絶頭脳の持ち主アナは、見たもの聞いたものすべてを記憶する生体改変を受けた記銘師のディンを現場に向かわせる。アナの奇行に振り回されつつディンが捜査を続けるなか、近隣の州都で対リヴアイアサン防衛の職につく十人の技官が同様に死んだと判明する。一連の事件は、帝国を揺るがそうとする何者かの仕業なのか?ディンが語る現場の記憶から、アナは真相に迫っていくが…!?世界幻想文学大賞・ヒューゴー賞を受賞、アメリカ探偵作家クラブ賞最終候補にあがった異世界ミステリ話題作。

著者等紹介

桐谷知未[キリヤトモミ]
南イリノイ大学カーボンデール校ジャーナリズム学科卒業、翻訳家

ベネット,ロバート・ジャクソン[ベネット,ロバートジャクソン] [Bennett,Robert Jackson]
作家。ルイジアナ州生まれ。デビュー作のMr.Shivers(2010)でシャーリイ・ジャクスン賞および英国幻想文学賞新人部門を、第二作『カンパニー・マン』(2011、邦訳はハヤカワ文庫)でアメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック部門およびフィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞し、以来、ミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーのジャンルをまたぎ活躍する。本書『記銘師ディンの事件録 木に殺された男』では、世界幻想文学大賞長篇部門とヒューゴー賞長篇部門を受賞、アメリカ探偵作家クラブ賞長篇部門の最終候補となった。ほかにシャーリイ・ジャクスン賞を受賞したAmerican Elsewhere(2013)や、ヒューゴー賞シリーズ部門の候補になったファンタジイThe Divine Cities三部作およびThe Founders三部作などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

68
身体から巨大な木を生やして死んだ男。この事件を調べるのは切れ者でそして変人の捜査官アナと新人の助手ディン。ミステリなのかSFなのかファンタジーか、ジャンルを軽く凌駕する独創的な世界観がユニーク。海から現れる巨獣リヴァイアサンに悩まされるカナム帝国。巨獣と戦うために人々は人体に改変を加え特殊な能力を持つ。見たもの全てを記憶する記銘師のディンはアナの手足となり事件現場を記憶する。そして彼女の優れた頭脳により事件は早々に解決するのだが更に国を揺るがす大きな事件が2人を待ち受けていた…。最後まで気が抜けない1冊。2026/05/02

オフィーリア

51
めちゃくちゃ良かったです!質の高すぎるSFファンタジー×ミステリ。襲来する巨獣に生体改編技術、作り込まれた最高に魅力的な世界観で、この世界ならではの謎を散りばめつつ瞬間記憶脳力の助手と安楽椅子探偵のバディもののミステリをやっちゃう贅沢な1品。2026/04/30

sin

48
変死体が発見された現場に遣わされた捜査官助手のディンは、記銘師=全てを記憶する能力を植え付けられた者であり、木剣しか持たせてもらえない今は見習いの立場である。“あぁ、使いっ走りかぁ〜”と思い読み始めたが、中々どうして一筋縄ではいかない物語だ!特殊な殺人はこの特別な舞台設定故ではあるが、ファンタシーと言えど魔法の様なある意味でなんでも有りな能力ではなく、肉体改造が基本と云うのも物語のリアリティを繋ぎ止めている。その上で記銘師のディンは特殊な能力を併せ持つことを披露し読者を楽しませてくれる。続編が期待出来る。2026/05/12

オーウェン

48
SFなのかミステリなのか、それともファンタジーなのか。 要約が難しいが、捜査官のアナは部屋にこもりがち。 なので記銘師のディンは事件現場で見たものをすべて記憶し、それをアナに伝えて事件解決を目指していく。 事件と同時にそれを彩る世界観が目新しく、リヴァイアサンの存在によって常に不安定な世界。 だから事件が解決しても、それだけの脅威では終わらせない。 どうやら続編があるらしいが、この探偵と助手のコンビの掛け合いは変わらずにしてほしい。2026/05/03

よーよー

46
​ミステリー、SF、ファンタジーの醍醐味がすべて凝縮された、自分にとって最高にドストライクな作品だった。 特に、入念に作り込まれた「人体への移植や浸透」という異質な生体技術の設定が素晴らしく、物語の世界へ一気に引き込まれた。緻密に張り巡らされた伏線も秀逸で、「もしかしてこれが繋がるのか?」と推測しながらページをめくる時間がとにかく楽しかった。 本国ではすでに続編が出ており、5部作の構想もあるとのこと。この記念すべき第1作目をリアルタイムで味わえた興奮を胸に、早くも次巻の翻訳が待ち遠しくてたまらない。2026/05/23

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