角川新書<br> 太平記史観―日本人の歴史認識を支配した物語

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

角川新書
太平記史観―日本人の歴史認識を支配した物語

  • ウェブストアに22冊在庫がございます。(2026年06月07日 19時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824321
  • NDC分類 913.435
  • Cコード C0221

出版社内容情報

新田義貞と足利尊氏は同格?→違う。新田が明確に格下
両氏は別の一族?→誤り。実は同じ一門

中世から現代まで、数多の作品の種本になり続ける『太平記』。
武士像はじめ、実は日本人の歴史認識を縛ってきた物語である。
その虚実に加え、「史観」の影響力を気鋭が最新研究で暴く!

司馬史観よりも強い「太平記史観」
足利尊氏、新田義貞、楠木正成、高師直をはじめ、『太平記』で描かれた武士像、話の構成は中世から近世、近現代まで何百年も日本人の歴史認識を縛り、現実にも影響を及ぼした。
例えば、徳川光圀の『大日本史』も『太平記』に依拠しており、その楠木正成像を筆頭に、尊王攘夷・皇国思想に「太平記史観」は繋がっていったのである。
重要史料だが、虚実ないまぜで取り扱いが難しい物語。高師直=悪玉の修正はじめ、歴史学と国文学の格闘の成果を示しながら、我々の歴史認識まで問い直す。

続々と塗り替えられる鎌倉末期から南北朝の世界像
■山名宗全も、徳川家康も、「足利一門」だった
■楠木正成は、鎌倉幕府の関係者だった
■尊氏との戦いは足利一門の分裂戦争。義貞は第三極を目指した
■鎌倉期、得宗は九代でなく「八代」とされていた
■源義経主従の話には『太平記』がベースのものがある
■鎌倉幕府滅亡の理由はいまだに不明
■新田氏と北条氏の関係は密だった
■吉野攻撃は高師直の独断ではなく足利直義の判断

【目次】
はじめに
第一章 太平記史観とは何か
第二章 『太平記』の基礎知識
第三章 太平記史観の諸相
第四章 太平記史観を超えて
おわりに
あとがき
参考文献


【目次】

はじめに
足利尊氏と新田義貞を「同格」のイメージとしてつくったのは『太平記』/新田義貞は、「足利一門」だった/山名宗全も徳川家康も「足利一門」だった―わたしたちの「常識」を衝け― 等

第一章 太平記史観とは何か
「太平記史観」を定義する/「太平記史観」を批判する/「平家物語史観」を批判する/「徳川史観」を批判する/「御一家」には、「二つの異なる意味合い」が込められていた/「足利一門」の定義がかわる/吉見氏は、源頼朝の兄弟の流れだった/中世の史料のなかに、すでに『太平記』の影響が見えている/新田氏の家紋は、「一引両」か、「二引両」か/「大新田氏」という大問題/「足利一門」という一大ステータス/徳川家康も「足利一門」を名乗った/「源家嫡流」へとすりかわる/山路愛山の卓見/「太平記史観」はおわらない 等

第二章 『太平記』の基礎知識
『太平記』の作者はいまだに不明/『太平記』の諸本と課題/『太平記』への問題意識が低かった戦後の歴史学/古態本の内容は、本当により古いものなのか?/内容と「序」/『太平記』と歴史学―「太平記は史学に益なし」―/「太平記は物語の類」/史実として採用もしない/『太平記』の復活/「極端論」と「尊重論」/『太平記』との三つの向き合い方/国文学者たちの見解/『太平記』には『平家物語』の影響が多々見られる/後世への多大な影響

第三章 太平記史観の諸相
鎌倉期、得宗は「八代」とされていた/『平家物語』と揃える/脇役とされた護良親王と以仁王/源義経主従の話には『太平記』がベースのものがある/「河内国の悪党」楠木正成/楠木正成は、鎌倉幕府の関係者だった/護良親王と楠木正成の一体性/強調される後醍醐天皇と楠木正成の関係/修正される「悪玉」高師直/「高師直による吉野攻撃」を問い直す/「落とし穴」を超えていけ 等

第四章 太平記史観を超えて
(一) 新田義貞の選択1(元弘三年・一三三三)―鎌倉幕府か、足利高氏か―
新田義貞の登場/鎌倉幕府の一員として/鎌倉幕府滅亡の理由はいまだに不明/新田氏と北条氏の関係は密だった/鎌倉幕府か、足利高氏か
(二) 新田義貞の選択2(建武二年・一三三五)―足利尊氏か、後醍醐天皇か―
鎌倉へ/関東誅伐という大きすぎる功/一族を率いて鎌倉を離れる/足利尊氏か、後醍醐天皇か
(三) 新田義貞の選択3(建武三年・一三三六)―後醍醐天皇か、第三極か―
足利一門の分裂戦争だった/下剋上スル成出者/足利氏との攻防戦/後醍醐天皇か、それとも/金ヶ崎城攻防戦/新田義貞は第三極を目指した/新田義貞の先駆性 等

おわりに
あとがき
参考文献

内容説明

中世から現代まで、数多の作品の種本になり続ける『太平記』。武士像をはじめ、実は日本人の歴史認識を縛ってきた物語である。その虚実に加え、「史観」の影響力を気鋭が最新研究で暴く!

目次

第一章 太平記史観とは何か(「太平記史観」を定義する/概念への違和感? ほか)
第二章 『太平記』の基礎知識(『太平記』とは何か/『太平記』の作者はいまだに不明 ほか)
第三章 太平記史観の諸相(北条「得宗」は「九代」なのか?/鎌倉期、得宗は「八代」とされていた ほか)
第四章 太平記史観を超えて(新田義貞の選択1(元弘三年・一三三三)―鎌倉幕府か、足利高氏か―
新田義貞の選択2(建武二年・一三三五)―足利尊氏か、後醍醐天皇か―
新田義貞の選択3(建武三年・一三三六)―後醍醐天皇か、第三極か―)

著者等紹介

谷口雄太[タニグチユウタ]
1984年、兵庫県生まれ。青山学院大学文学部史学科准教授。2015年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科(文学部)研究員を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価

akky本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
中世から近世、近現代まで何百年も日本人の歴史認識を縛り、現実にも影響を及ぼした「太平記史観」。中世史の専門家として『太平記』の虚実を丁寧に紐解く1冊。重要史料だが取り扱いが難しい『太平記』は、徳川光圀の『大日本史』が依拠し、尊王攘夷・皇国思想にまで繋がるなど、描かれた武士像や話の構成が現実に大きな影響を及ぼしていて、特に当時、新田氏は足利氏のライバルではなく、足利一門とされていた事実をたびたび強調していて、物語が歴史認識を上書きするメカニズムを考察する中で、歴史や物語や事実関係について考えさせられました。2026/06/04

さとうしん

18
新田義貞が同時代では足利氏の一門(庶流)と見られていたという話を皮切りに、『太平記』から脱却しようとしてきた専門の南北朝史の研究者すら『太平記』の枠組み(すなわち著者の言う「太平記史観」)にとらわれてきたことを指摘する。歴史学の研究者に版本に頓着しない傾向があることなど、歴史学の研究者には耳が痛い指摘も。本書で指摘されるような問題は、私の専門では『史記』に対するスタンスに当てはまりそうである。 2026/05/18

辻井凌|つじー

2
我々はあまりにも『太平記』に引っ張られすぎて歴史を読み解いてしまっているのではないか。 南北朝時代の実像を知れば知るほど、物語としての太平記がより伝わる一石二鳥な構成。 たとえ物語に彩られない等身大の新田義貞でも、その生き様はかっこいい。2026/05/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23287040
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品