角川新書<br> 満映秘史―栄華、崩壊、中国映画草創

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角川新書
満映秘史―栄華、崩壊、中国映画草創

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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824284
  • NDC分類 778.222
  • Cコード C0221

出版社内容情報

社史すら存在しない封印史
満洲崩壊後、いったい何が起きたのか?
最後の満映社員が遺した衝撃の「事実」の数々。

中華人民共和国第一作の映画スタッフは日本人だった。
甘粕正彦が君臨し、李香蘭が花開いた国策映画会社・満洲映画協会。その実態、特に満洲崩壊後の軌跡は知られていない。
内田吐夢監督や元社員が詳細を話してこなかったからだ。
原節子主演の日独合作映画『新しき土』に参加後、満映に入社し、敗戦後は中国映画の草創を支えた映画編集者、岸富美子。
最後の証言者の氏が遺した秘史の数々!
■「精簡」(精兵簡政、人員整理の意)に仲間を追いやった日本人は最後までその非を認めなかった
■中国、北朝鮮の映画人を教育したのは元満映社員だった
■日本映画界は東北電影製片廠(旧満映)社員だった人にアカとレッテルを貼り、復職を妨害した
■一億五千万の中国人がみた『白毛女』の編集者は岸富美子
■甘粕の自死は責任からの逃避に過ぎない

※本書は2015年8月に文藝春秋社より刊行された『満映とわたし』を改題の上、加筆修正して刊行したものです。

【目次】
まえがき
序 章 出会い
第一章  映画界に引き寄せられた兄たち
第二章  第一映画社--伊藤大輔と溝口健二
第三章 『新しき土』と女性編集者アリスさん
第四章  満映入社、中国へ
第五章  甘粕理事長と満映の日々
第六章  玉砕直前の結婚式
第七章  甘粕自決、ソ連軍侵攻
第八章  国共内戦の最中、鶴崗へ
第九章  「学習会」と「精簡」
第十章  映画人、炭鉱で働く
第十一章 北朝鮮からの誘い
第十二章 国民的映画『白毛女』
第十三章 満映の技術は中国に受け継がれた
第十四章 十四年ぶりの祖国
終 章 日中満映社員たちの戦後
あとがき
主要参考文献一覧

内容説明

甘粕正彦が君臨し、李香蘭が花開いた国策映画会社・満洲映画協会。その実態、特に崩壊後の軌跡は知られていない。満鉄と違い、戦後も社史すら作られなかったからだ。元社員が証言を控えた背景には、敗戦直後も帰国後も続いた同僚や映画人による「選別」があった。原節子主演の日独合作映画『新しき土』に参加後、満映に入り、戦後は中国映画の草創を支えた映画編集者が遺した満映秘史!

目次

出会い
映画界に引き寄せられた兄たち
第一映画社―伊藤大輔と溝口健二
『新しき土』と女性編集者アリスさん
満映入社、中国へ
甘粕理事長と満映の日々
玉砕直前の結婚式
甘粕自決、ソ連軍侵攻
国共内戦の最中、鶴崗へ
「学習会」と「精簡」
映画人、炭鉱で働く
北朝鮮からの誘い
国民的映画『白毛女』
満映の技術は中国に受け継がれた
十四年ぶりの祖国へ
日中満映社員たちの戦後

著者等紹介

石井妙子[イシイタエコ]
昭和44(1969)年、神奈川県生まれ。東京都育ち。白百合女子大学国文科卒業。同大学院修士課程修了。お茶の水女子大学女性文化研究センター(現・ジェンダー研究所)に教務補佐員として勤務後、囲碁観戦記者を経て、ノンフィクション作家として活動を始める。平成28(2016)年、『原節子の真実』(新潮社)で第15回新潮ドキュメント賞受賞。令和3(2021)年には『女帝 小池百合子』(文藝春秋)で第52回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞する

岸富美子[キシフミコ]
大正9(1920)年、中国奉天省営口で生まれる。15歳で京都の第一映画社に入社し編集助手となる。溝口健二、伊藤大輔といった巨匠作品を手伝った後、日独合作映画『新しき土』に参加。昭和14(1939)年、満洲に渡り満洲映画協会(満映)に入社。敗戦後、中国共産党とともに行動し、昭和28(1953)年まで中国映画の草創期を支える。帰国後はフリーランスとして主に独立プロで映画編集を手がけた。平成27(2015)年、映画技術者を顕彰する「一本のクギを讃える会」から長年の功績を表彰された。令和元(2019)年5月、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえだ

2
満映と言えば、甘粕しか、それも「ラストエンペラー」の、知らんかった。映画が宣伝工作に力をもっていた時代に翻弄されつつも、生き残った岸さんの半生。2022/08/17

Yosuke Hosomi

1
かつて満州国にあった満州映画協会(満映)の貴重な記録。編集者として活躍した女性の回想を通して、戦前の日本映画界、満映に集った映画人たちとその苦難の戦後を浮き彫りにしていく。2022/07/25

こばゆ

0
この本を石井妙子の単著でなく語り手でいわば主人公である岸富美子との共著にしたことは英断だったと思う。純粋にノンフィクション/ルポルタージュでもないし、単に回顧録というだけでもない、そこがいい。ページ数という意味でなくて本に厚みがあると思う。 祖母の世代の岸さんや、日本初の女性監督がたどった苦難に外で働く女の来た道を思う。この人たちは戦争が終わるまで選挙権すらなかったのだ。

ozmaax

0
偶然が偶然を呼び、波瀾万丈な人生。戦後の中国生活は苦難の連続だっただろう。日本に帰国して冷たい目で見られるのも辛すぎる2024/06/02

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